2014年 05月 31日
「ブルージャスミン」
ジャスミンに「ロビン・フッド/2010」のケイト・ブランシェット。
ハルに「私の中のあなた/2009」「恋するベーカリー/2009」「ローマでアモーレ/2012」のアレック・ボールドウィン。
ジンジャーに「ウディ・アレンの夢と犯罪/2007」「17歳の肖像/2009」「わたしを離さないで/2010」「ジェーン・エア/2011」のサリー・ホーキンス。
ジンジャーのボーイ・フレンド、チリに「PARKER/パーカー/2013」のボビー・カナヴェイル。
ジンジャーの元夫アルに「アメリカン・ハッスル/2013」のルイス・C・K。
ジンジャーが出会う男オーギーに「ジュエルに気をつけろ!/2001」のアンドリュー・ダイス・クレイ。
ドワイトに「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2013」のピーター・サースガード。
監督、脚本は「ローマでアモーレ/2012」のウディ・アレン。
ニューヨークでリッチな夫ハルとの結婚生活が破綻したジャスミンはサンフランシスコへと旅立つ。妹のアパートへ転がり込み、生活のため渋々歯科医院で働くがあっという間にやめてしまう。セレブな生活が忘れられないジャスミンはPC教室で知り合った女性に誘われパーティに出かけ、そこで出会ったセレブな男ドワイトに目を付ける…
ウディ・アレン作品は色々と観ている。「マッチポイント/2005」以来ヨーロッパが舞台の作品が続き、「人生万歳!/2009」はニューヨークが舞台。その後再びヨーロッパ舞台の作品が続いて、今回の舞台はサンフランシスコ。
血のつながらない姉妹ジャスミンとジンジャーが対照的で面白い。若い頃から上昇志向まっしぐらでリッチな男を捕まえ結婚したジャスミン。一方でジンジャーは、労働者階級に属すシングル・マザーで質素な人生を送っている。そんな上昇志向がなく質素な生活に甘んじる妹ジンジャーの元へ身を寄せたジャスミン。ジンジャーのつきあう男たちに姉という立場でもって難癖を付けるのだ。生活が破綻し転がり込んできた姉をうっとうしく思いながらも迎えるジンジャーという女性が実に心優しい。ジンジャーが夫と別れることになったのは元々ジャスミンの夫にそそのかされて金を巻き上げられたというのに…。
オープニング、ジャスミンが飛行機の中で隣の席に座った女性に、自身のきらびやかだった生活を語って聞かせるシーンから始まる。喋りまくるジャスミンにうんざりの女性。ここでジャスミンの神経はちょっと変?と誰もが思う。
歯科医院で働くジャスミンはなんと場違いな存在だったか!凛とした雰囲気しか持ち合わせないジャスミンにあのユニフォームは全く似合わなくて笑ってしまう。ドワイトとの出会いと別れは最高に面白くて、虚栄心かたまりで、嘘つき女を演じるケイト・ブランシェットの存在感はスゴいの一言。
ラスト、公園のベンチに座る病んだジャスミンのその後が気になった。
ケイト・ブランシェット映画はレビューは書いてないけど「ハンナ/2011」以来。ケイトはお気に入り女優の一人。ケイト主演映画はとても楽しみにしていた。監督はウディ・アレンだし…。オスカー主演女優をゲットしたケイト・ブランシェットはやはり上手い。素晴らしくブルーなジャスミンだった。そしてジャスミンのファッションがナイス!で、映画を観ている間彼女に目が釘付けだったのは言うまでもない。
シネスイッチ銀座にて
この作品、きっとmargotさんは見に行かれるだろうな~と
レビューを楽しみにしていました。
きつ~い作品ではありますが、おもしろかったですね。
美しいケイトがどんどん壊れていく姿はまるでホラーでしたが
迫真の演技に圧倒されました。
深刻な題材にシニカルな笑いのスパイスをまぶした
アレンの脚本もみごとでしたね。
いつもコメントありがとうございます。
そうなんです。スゴく楽しみにしていて初日に観にいった次第です。アップは遅いですが...
>美しいケイトがどんどん壊れていく姿はまるでホラーでしたが...
なるほどそうかもですね?
ケイト・ブランシェットは上手いですね。大好きな女優さんです。
オスカーの授賞式でアレンに感謝してましたね。女性映画だけどたくさんの人に見てもらいたいなんてコメントがあったもの思い出します。