「エヴァの告白」

「The Immigrant」2013 USA
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エヴァ・シブルスカに「君と歩く世界/2012」のマリオン・コティヤール。
ブルーノ・ワイスに「帰らない日々/2007」「アンダーカヴァー/2007」「ザ・マスター/2012」のホアキン・フェニックス。
マジシャン、オーランドに「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ハート・ロッカー/2008」「ザ・タウン/2010」「アメリカン・ハッスル/2013」のジェレミー・レナー。
マグダ・シブルスカにアンジェラ・サラフィアン。
監督、脚本、製作は「リトル・オデッサ/1994」「裏切り者/2000」「アンダーカヴァー/2007」のジェイムズ・グレイ。
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1921年、新天地を求め戦火のポーランドからアメリカにやって来た“移民”のエヴァ。しかしニューヨークに住む頼りの叔母は迎えに来ず、妹マグダは入国審査で結核と診断され、隔離されてしまう。エヴァは“英語が話せて働ける!”と訴えるが、あらぬ疑いをかけられ強制送還されそうになる。そんなエヴァの前にブルーノという男が現れ、エヴァの入国に手を差し伸べる...

シアターで予覚を何度も見て、暗そうな映画だなぁと想像していたがここまでとは…でも監督がジェイムズ・グレイなので了解した。そしてジェイムズ・グレイはホアキン・フェニックスがお好きらしい。エヴァを演じるマリオン・コティヤールも終始固い表情でドラマは相当暗い。

予告編を見てマリオン・コティヤールが印象的だったので、ホアキン・フェニックスもジェレミー・レナーも苦手ながら観に行ってしまった。ホアキンは精神不安定でキレる役柄がとても似合う。本作でもピンプ(ポン引き)役が実に似合っている。

映画のwebsiteに“マリオンの放つ美に圧倒されたグレイ監督が、彼女のために書き下ろした本作…”とある。確かにマリオンは美しい。ちょうどwowowで放映していた「ウエスト・サイド・ストリー」を見ていて、マリオン若い頃のナタリー・ウッドに似ている。

ニューヨーク、エリス島でロケされた背景が物悲しいドラマをいっそう盛り上げている。
原タイトルはズバリ“移民”。
邦題は教会で懺悔する“エヴァの告白”から付けられた模様。エヴァを追って教会へやって来たブルーノがエヴァの告白を聞いてしまう。生きるため売春に身を投じたエヴァが自らの過ちを神父に告白する。汚れた身体は元には戻らないが、神に助けを求めるエヴァに神父は“祈りなさい!罪は救われる!”と諭す。
ブルースもオーランドもエヴァを愛していたが、彼女を救うことは叶わなかった展開が観ていて腹立たしいが、観る前からハッピー・エンディングになることはあるまいと想像していたので、やはりその通りか...だった。

少々宗教色が濃いためノン・クリスチャンにとっては取っ付きにくいが、大ラスのエリス島、マグダとの再会が叶ったエヴァがボートでニュージャージーへと向かうシーンにわずかな希望を感じ、シンプルで暗いドラマに心打たれる。
絶賛されたというマリオン・コティヤールの演技はすばらしい。ホアキン・フェニックスも然り。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2014-03-02 21:55 | MINI THEATER | Trackback(6) | Comments(0)
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