2013年 12月 16日
「悪の法則」
カウンセラーに「プロメテウス/2012」のマイケル・ファスベンダー。
ローラに「ローマでアモーレ/2012」のペネロペ・クルス。
マルキナに「ホリデイ/2006」「べガスの恋に勝つルール/2008」「私の中のあなた/2009」「運命のボタン/2009」「モネ・ゲーム/2012」のキャメロン・ディアス。
ライナーに「トゥ・ザ・ワンダー/2012」のハビエル・バルデム。
ウェストリーに「ツリー・オブ・ライフ/2011」「ワールド・ウォーZ/2012」のブラッド・ピット。
アムステルダムのダイヤモンド・ディーラーに「愛を読むひと/2008」「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「アンノウン/2011」のブルーノ・ガンツ。
ブロンドに「カサノバ/2005」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」のナタリー・ドーマー
製作、監督は「プロヴァンスの贈りもの/2006」「アメリカン・ギャングスター/2007」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ロビン・フッド/2010」「プロメテウス」のリドリー・スコット。
カウンセラーはなぜ悪の道を選んだのか?それはもちろん金意外の何ものでもないだろうが、ちょっとした出来心で有能な弁護士がこのような裏社会のビジネスに関わろうとするのか?その辺の説明は全くない。あれよあれよという間にカウンセラーは裏社会のビジネスにはまり込んでしまっている。
トマトメーターは35%と寂しい。
会話がとても哲学的でリドリー・スコットらしくない?リドリー・スコットって単純明快なものが多いから...こちらも複雑な展開ってわけではないのだが、ドラマの中で交わされる会話がこねくり回している感じ。
顔をくしゃくしゃにして、鼻水たらし泣きじゃくるマイケル・ファスベンダーも頑張っているが今一つだったかな?
“Have you been bad?/字幕では浮気した?”なんて可愛いく尋ねるローラ。ペネロペにはこの役柄は似合わない。
ブラッド・ピットの出番は少ない。レビューは書いていないけど「ジャッキー・コーガン/2012」同様ヤクザな男が似合う。フランス行きの飛行機で見た「ワールド・ウォーZ」は小さな画面なのでつまらなくて途中でやめた。
“サスペンス/犯罪”というジャンルでなおかつ出演陣はとても豪華ながら物語は面白くない。しかしこのドラマで一人精彩を放ったのはキャメロン・ディアス。男を手玉に取り一人勝ちするマルキナ役は完璧。キャメロンて軽い役柄のものばかりでつまらない女優のイメージだが、本作で彼女を見直した。纏うジョルジオ・アルマーニのドレスもキャメロンにぴったり。マイケルのスーツはエンポリオ・アルマーニ。この方ホントにスーツが似合う。ハビエル・バルデムもド派手なコスチュームがハマってナイスだった。
衣装や豪華な屋敷…そんなことだけが記憶に残る映画だったかな?
アメリカでは弁護士のことをカウンセラーと呼ぶ。カウンセラーに名前はなく皆彼をカウンセラーと呼んでいた。恋人のローラは“Baby!”と呼んでいたし…。
TOHOシネマズ日劇にて(既に上映終了/TOHOシネマズ有楽座にて上映中)
下写真はパリの地下鉄ポスター。フランス版のタイトルはズバリ麻薬「CARTEL」。
皆さんの評判があまりよくなくて恐る恐る観に行きましたが、これ、なかなか好きです。
何というか、美しい作品なんですよね。残虐であっても。実際自分の身に降りかかったらいやなんですけどね。そういう誘惑にかられてしまう人間の弱さでもありました。
コメントありがとう。
この映画本国同様日本でも評判悪そうですね。面白みにかけたのでしょうか?
残虐であっても美しいという意味わかります。ある意味とても美しい映画でした。