Viva!イタリア...「ハートの問題」「最後のキス」「もう一つの世界」

「ハートの問題」
「Questione di cuore」...aka「A Matter of Heart」2009 イタリア
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アルベルトに「日々と雲行き/2007」のアントニオ・アルバネーゼ。
アンジェロに「家の鍵/2004」「気ままに生きて/2006」のキム・ロッシ・スチュワート。
アンジェロの妻ロッサーナにミカエラ・ラマゾッティ。
アルベルトの恋人カルラにフランチェスカ・イナウディ。
看護士ロレダーナにキアラ・ノスケーゼ。
監督、脚本は「いつか翔べるように/2006」のフランチェスカ・アルキブージ。
「恋愛マニュアル/イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「わが人生最良の敵/2006」のカルロ・ヴェルドーネや、フランチェスカ・アントネッリ、ステファニア・サンドレッリが本人役で出演している。

ある夜、脚本家のアルベルトは心臓に違和感を感じ病院を訪ねる。手術の後、救急救命室に運ばれた彼の隣に心臓発作を起こした重傷患者アンジェロが運び込まれる。おしゃべりなアルベルトは、一命を取り留めて隣に横たわるアンジェロに話し始める。“同類相哀れむ”のノリで意気投合した二人は退院後に再会し交遊を深めて行く…

舞台はローマ。脚本家として成功したアルベルトの住まいはとても瀟洒なマンション。しかし人気脚本家ながら思うように脚本が書けないアルベルトは収入が激減、貯金もなくお金に困っている。おまけに退院後、恋人カルラはアルベルトに見切りをつけ出て行ってしまう。
一方で、アンジェロは3人目の子供を妊娠中の妻を持つファミリーマン。地道に自動車修理工場を営む彼はもちろん自宅も、湖の別荘も貯金もたっぷりある。
そんな全く違った二人が意気投合し友情が芽生える。アンジェロは自身の行く末を案じ、アルベルトに家族を託そうと考えるがそう簡単には行かない。

病気を通して描かれる男の友情物語。おしゃべりなアルベルトと寡黙なアンジェロのコンビが実に良い。病気がテーマながらこの二人がしばし笑わせてくれる。
それぞれを演じるアントニオ・アルバネーゼとキム・ロッシ・スチュワートもナイスなキャスティング。キムは「家の鍵」も「気ままに生きて」も父親役。イケメン・イタリアンの彼、意外や父親が似合うのだ。


「最後のキス」
「L'ultimo bacio」…aka「The Last Kiss」2001イタリア
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カルロに「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「対角に土星/2007」「娘と狼/2007」のステファノ・アルコシ。
ジュリアに「向かいの窓/2003」「心の中の獣/2005」「コレラの時代の愛/2007」「勝利を(愛の勝利を ムッソリーニを愛した女)/2009」のジョヴァンナ・メッゾジョルノ。
アンナに「ハモンハモン/1992」「魅せられて/1996」「裸のマハ/1999」のステファナ・サンドレッリ。
パオロに「赤い肌の大地/2008」のクラウディオ・サンタマリア。
アドリアーノに「トリノ、24時からの恋人たち/2004」のジョルジョ・パソッティ。
アルベルトにマルコ・コッチ。
マルコに「家の鍵/2004」「題名のない子守唄/2006」「対角に土星」「セントアンナの奇跡/2008」「天使と悪魔/2009」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
フランチェスカにマルティナ・ステラ。
監督、脚本はウイル・スミス主演の「幸せのちから/2006」「7つの贈り物/2008」のガブリエレ・ムッチーノ。

10年以上前の作品なので俳優陣が驚くばかりに若い!20代のジョヴァンナ・メッゾジョルノは輝くばかりに美しくて、美しくて目が釘付けになる。ステファノ・アルコシは高校生にモテモテのイケメン(字幕では確か...)を演じ、ハリウッド大作でもおなじみのピエルフランチェスコ・ファヴィーノはさわやかな青年ってイメージで目を見張る驚きであった。
10年後を描いた「もう一度キスを/2010」が未見なのがとても残念。
ガブリエレ・ムッチーノってハリウッド映画ではスゴくマジな作品の監督であるのに、イタリアでこんなドタバタ映画を作っていたとは知らなかった。

結婚などせずとも良い関係が築かれていた3年来の恋人ジュリアの妊娠宣言。突然の成り行きに動揺したカルロが取った行動はとんでもない。結婚して、子供が出来て…っていうならまだ分かるけど、恋人が妊娠した途端若い女の子に夢中になる男って?ちょっと信じられない。大人になれない自己中な男かと察する。
父親の重圧に耐えられなくなったアドリアーノもまたまた大人になれない男。子供に夢中で夫を顧みない妻も少々問題ありだけど…セックスレスっていうのも男にとってツライ試練?
ストーカーまがいの行動で元カノの家に押し掛けるパオロはかなりクレイジーだ。
快楽のみ優先して手当たり次第メイク・ラヴするアルベルトに心はないのか?

大人になれない男のオンパレードは多いに笑える。
カルロとジュリアを中心に、カルロの男友達とジュリアの母親アンナを上手く登場させ、そしてキュートなフランチェスカとカルロの秘密の逢い引きもさらっと描かれ、とても面白いラヴ・コメディだった。

しかしイタリア女性のクレイジーにヒステリックなサマには脱帽!カルロに詰め寄るジュリアの形相が凄まじいことこの上ない。娘ジュリアの妊娠で老いを感じた母親アンナもまた、ミドルエイジ・クライシスでもって夫婦間の不満を一気に爆発させる。いきなり一時期恋人(愛人)だった男を訪ね、“今でも愛している!”と訴えるが、彼はアンナとの情事が終わった後結婚し、父親になっていた。アンナは引き下がるしかなかった。“今更遅いのよアンナ!”と悪魔の声が聞こえそう。
そして高校生のフランチェスカは大人の魅力(ちっとも大人じゃないのに…)のカルロに一目惚れし彼を誘惑し始める。彼女もまたとっても情熱的なのだ。
まともなマルコが実に素敵に見えた。


「もう一つの世界」
「Fuori dal mondo」…aka「Not of This World」1998 イタリア
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カテリーナに「恋愛マニュアル/イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「カイマーノ/2006」「題名のない子守唄/2006」 「対角に土星/2007」のマルゲリータ・ブイ。
エルネストに「カイマーノ」「ジョヴァンナのパパ/ボローニャの夕暮れ/2008」「元カノ/カレ/2009」のシルヴィオ・オルランド。
テレーザにカロリーナ・フレスキ。
監督、脚本に「映画のようには愛せない/私が望む人生/2004」のジュゼッペ・ピッチョーニ。

終生誓願を11ヶ月後に控えた修道女カテリーナは、ある日公園で新生児を拾う。小さなクリーニング店を経営するエルネストは口やかましい経営者ゆえ従業員から疎まれ、経営にも、自身の健康にも不安を抱かえている。そして家庭不和から家出した少女テレーザは警察官の恋人の元に身を寄せ新しい生活を始めようとしていた…

舞台はミラノ。なんの接点もないカテリーナ、エルネスト、テレーザの3人が、公園に捨てられた新生児によって交差して行く。
カテリーナが預かり、病院へ送った新生児が包まれていたセーターにはエルネストの店のタグがついていた。カテリーナはエルネストに接触し、二人はセーターから手掛かりを見つけ出す。
エルネストはひょっとして自分の子供かも知れないと思い始め、カテリーナは赤ん坊に会いに行くたびに母性愛が芽生え、このまま子供も持たないで生涯を送って良いものか自問する。カテリーナは赤ん坊を引き取り育てたい欲望に負けそうになるが、誓いを破ることはなかった。
家族のいないエルネストは次第に自分の子供であったらと願い、カテリーナと出会ったことにより彼の頑なな心も解けて行く。怒りっぽかったエルネストが終盤近くでは顔つきまで優しくなっていて、演じるシルヴィオ・オルランドは上手い。もちろんマルゲリータ・ブイも。
「映画のようには愛せない/私が望む人生/2004」はお気に入り映画。同じ監督だったとは...。

3作品はイタリア映画祭2010/2011にて鑑賞済み。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開中(7/19迄)
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by margot2005 | 2013-07-05 23:06 | イタリア | Trackback | Comments(2)
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Commented by rose_chocolat at 2013-07-20 17:16 x
これは観ようと思いつつもスケジュールが1日で終わらないため(これってどうにかならないのかなと思うんですけどね・・・)、ぐずぐずしていると終わっちゃいそうです。
旧作が2本なのですね。「もう一つの世界」は評判いいみたいなので観たいけど、行けるかな? (苦笑)
Commented by margot2005 at 2013-07-24 21:42
rose_chocolatさん、こんばんは。

この3作品は全く違ったジャンルなので、どれが一番なんて言えませんが、私的には「ハートの問題」が一番良かったですね。

「もう一つの世界」は宗教の世界で、現実味がありませんが、主演のマルゲリータ・ブイが良かったです。

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