2013年 07月 01日
「ローマでアモーレ」
ローマ、ヴェネチア広場にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂近くで交通整理する警察官の語りからドラマは始まる。やがてアメリカからやって来た旅行者ヘイリーがカンピドーリオ広場でローマに住むミケランジェロに道を尋ねる。道案内を申し出たミケランジェロと急接近したヘイリーはローマで恋に落ちる…
監督、脚本。出演(ジェリー)に「映画と恋とウディ・アレン/2011」のウディ・アレン。
フィリスに「地球は女で回っている/1997」「マリー・アントワネット/2006」のジュディ・デイヴィス。
ミケランジェロに「ミラノ、 愛に生きる/2009」のフラヴィオ・パレンティ。
ヘイリーに「ミルク/2008」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」のアリソン・ピル。
ジョンに「グッド・シェパード/2006」「ディパーテッド/2006」「私の中のあなた/2009」「恋するベーカリー/2009」のアレック・ボールドウィン。
レオポルドに「ライフ・イズ・ビューティフル/1998」「人生は、奇跡の詩/2005」のロベルト・ベニーニ。
アンナに「NINE/2009」のペネロペ・クルス。
ジャックに「ハンティング・パーティ/2007」「ソーシャル・ネットワーク/2010」のジェシー・アイゼンバーグ。
サリーに「ミスター・アーサー/2011」のグレタ・ガーウィグ。
モ ニカに「JUNO/ジュノ」2007」「ローラーガールズ・ダイアリー/2009」のエレン・ペイジ。
アントニオにアレッサンドロ・ティベリ。
ミリーにアレッサンドラ・マストロナルディ。
ミケランジェロの父親役でオペラ・シンガーのファビオ・アルミリアート、そしてホテルの強盗役で「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」のリッカルド・スカマルチョが出演している。
ローマの街で突如恋に落ちたミケランジェロとヘイリーのカップル。そしてアメリカからやって来たヘイリーの両親ジェリーとフィリス。
ローマに住むミケランジェロの父親は葬儀屋を営んでいるがシャワーを浴びながらオペラを歌うのが最大の趣味。ジェリーは元オペラ演出家で、彼の歌声に魅せられ売り出すそうと考える。
ローマに観光客としたやって来たアメリカ人建築家のジョンは、若い頃住んでいたトラストテヴェレを訪れるが右も左も分らない。しかしそこでローマに住むアメリカ人ジャックと出会い道案内してもらう。
一方でジャックは恋人サリーと同居中。そこへ突然サリーの友人で売れないアメリカ人女優のモニカが現れる。
アントニオとミリー夫婦は田舎から親戚を訪ねローマへとやって来る。ホテルへ落ち着いたもののミリーは美容院へ出かけ一人残される。そんなアントニオの部屋にコールガールのアンナがやって来る。
レオポルドはローマに住む一市民。ところがある日突然TV局のカメラの放列を浴び、何がなんだか分らないまま一日にして有名人になってしまう。
オムニバスではないので4つの物語は絡まないで互いに並行し同時進行して行く。スペイン階段近くにオープニングに登場したローマっ子の警察官が再び現れエンディングを迎える。
ローマ好きにはたまらない一作。
ウディ・アレンお得意のドタバタ・コメディ復活。夫婦役のアレンとデイヴィスの掛け合いが絶妙。
レオポルドのある日突然有名人…というのは良く分からないが、演じるベニーニは相変わらずうるさいoyajiでスクリーンでは懐かしい。
いつも背後霊のようにジャックの側に現れるジョンの存在も面白いし、演じるアレック・ボールドウインってとても癖のある俳優。
オペラ・シンガーのファビオ・アルミリアートが劇中シャワーを浴びながら歌うシーンには大いに笑えた。
アレンのミューズ、ペネロペ・クルスのナイス・バディ(少々太った…)にはマジで圧倒される。
ミケランジェロを演じたフラヴィオ・パレンティは実にゴージャスで、今回お気に入りヨーロッパ人俳優の仲間に入れた。
ロケーションはカンピドーリオ広場/コロッセオ・トレヴィの泉/テルミニ駅/トラストテヴェレ/ヴィッラ・ディ・クインティーリ/ボルケーゼ公園/ヴェネト通り/スペイン階段...またローマに行きたくなった。
渋谷 Bunkamura ル・シネマにて
いつもながら、ウッディ・アレンらしいはちゃめちゃぶりと
ローマの魅力が存分に堪能できて、大満足の作品でした。
ミケランジェロ役の彼は、ほんとうにすてきでしたね!
こちらにもコメントありがとう。
さて映画はアレン節満載で楽しかったです。
ローマの景色は見るたび旅情を誘われますね。
フラヴィオ・パレンティはホントゴージャスな俳優です。
アレン監督とローマの魅力たっぷりでしたね。
レオポルドのエピソードは、マスコミの愚かさと平凡な人生が一番幸せだと言ってるんじゃないかな?と思います。いつも変わらず隣にいる人、この場合は奥さんが大切だと。
平凡な人生が一番幸せ、はこの映画全体のメッセージかな(^^)
>アレン監督とローマの魅力たっぷりでしたね...
おっしゃる通りでした。
さてこの映画は先だってwowowで放映の際今一度見てみました。またまたローマに行きたくなる映画でしたね。
そうですか?レオポルドは愛妻家ってわけですよね。なるほどね。
シネフィルイマジカご覧になってるんですね?私も加入したいのですが、多分見る時間がないから...いずれ必ず入ろうと思っています。
ミケランジェロ貧乏人の味方でしたっけ?ジェリーとソリが合わないのは見て納得ですね。
ベニーニ、バージョンはかなり突飛でしたが楽しめました。ある日突然有名になった後、知らんぷりで置き去りにされる様はホント世間の浮気っぽさそのもので、たっぷりとウディ・アレンの皮肉が込められていてニクいです。