2013年 06月 18日
「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」
18世紀後半。英国王ジョージ3世の妹カロリーネは15歳でデンマーク王クリスチャン7世と結婚する。しかしクリスチャンは精神を病んでおり、カロリーネは結婚生活に絶望を感じ、次第に孤立して行くのだった...
ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセに「偽りなき者/2012」のマッツ・ミケルセン。
王妃カロリーネ・マティルデに「アンナ・カレーニナ/2012」のアリシア・ヴィキャンデル。
デンマーク王クリスチャン7世にミケル・ボー・フォルスゴー。
ユリアーネ・マリーエに「未来を生きる君たちへ/2010」のトリーヌ・ディルホム。
監督、脚本は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」の脚本家ニコライ・アーセル。
“デンマークでは王室史上最大のスキャンダルとして誰もが知る18世紀後半の実話…”ということながら日本人であるが故、もちろんそんなこと知らなかった。
王妃カロリーネは英国王ジョージ2世の孫にあたり、英国王ジョージ3世の妹。
精神を病んだ夫に絶望した妻は夫の侍医であるドイツ人医師ヨハンと密通を重ねる。野心家のヨハンは啓蒙主義に心酔しており、国王クリスチャンをも操り宮廷を支配するまでになる。しかしクリスチャンの父親であるフレデリク5世の妻ユリアーネと、摂政フレデリクも黙ってはいなかった。
しかしながら、一介の侍医が摂政となり、それが持続するなんてあり得るのだろうか?精神を病んだ国王と孤独な王妃の心をつかんだのは認めるけど...。
ヨハンのラストはあれが当然の姿かと思える。
侍医ヨハンを演じるマッツ・ミケルセンはヨーロッパのお気に入り俳優の一人。若い王妃と恋に落ちる役どころは...少々お年かな?とも思ったけど、あの時代年の差が激しいカップル(あの時代はもちろん男が年上)は多々いたようなので違和感ないのかも知れない。
マッツ・ミケルセンは時代物も似合うが、私的にマッツ映画は現代物が好き。「偽りなき者」のルーカスは素晴らしかった。
王妃カロリーネ役のアリシア・ヴィキャンデルは「アンナ・カレーニナ」のキティ役で記憶に新しいスウェーデン出身のチャーミングな女優。
デンマーク王フレデリク5世(クリスチャン7世の父親)の妻ユリアーネ・マリーエはクリスチャン7世の実母ではないので、ちょっと意地悪なおばさんのノリで君臨している姿が以外にユーモラスに描かれていて面白い。
デンマークの歴史にはそれほど興味がないので、デンマーク王室史上最大のスキャンダルといわれても、そうなんだ…くらいの感覚しかないが、ロケされた景色が素晴らしく美しくかった。で、やはりこれだからヨーロッパ映画はやめられない。ロケーションはチェコ・リパブリック。
渋谷 Bunkamura ル・シネマにて(既に上映終了)
この映画、とても素敵でした。放題からあまり期待していないのに、観て感動した映画の中の一つです。
クリスチャン7世のミケルが、ベルリン銀熊賞納得の演技でした。チャーミングな国王で、うつけの中に垣間見える上品さと知的さ。国王と王妃がマッツの取り合い?
歴史物は、うっとりします。政治もちゃんと描かれていてよかった。今の自由な時代に感謝します
いつも見に来て下さってありがとうございます。その上ヨーロッパ映画がお好きとは嬉しい限りです。
>クリスチャン7世のミケルが、ベルリン銀熊賞...そう彼うつけ役上手かったですね。
マッツが大好きなのですが、ロケされた景色が美しくてうっとりでした。これだからヨーロッパ映画はやめられません。
こちらも偶然拝見して...おじゃまします。
コスチューム・プレイのマッツ・ミケルセンもなかなかすてきでしたね。
王妃のアリシア、新人のミケル・ボー・フォルスゴー...
とキャストも魅力的でした。
デンマークの歴史にも触れられ、興味深かったです。
知らないデンマークの歴史は興味深く、描き方もナイスで面白かったです。
わたし的にはマッツ・ミケルセンは現代物が好きですが、彼は時代物も似合う素晴らしい俳優だと思います。
他の俳優たちも王妃役を含めナイス・キャスティングでした。