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「ヒッチコック」

「Hitchcock」 2012 USA
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1959年。映画の企画探しを初めたヒッチコックは実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説“サイコ”に惹かれ映画にしようと思い立つ。しかし優秀なる映画編集者であり脚本家でもある妻のアルマはこの企画に難色を示す。おまけに映画会社からは、原作が陰惨だと出資拒否されてしまう。途方に暮れた彼は家を抵当に入れてでもこれを作ろうと奔走するのだった…

アルフレッド・ヒッチコックに「プルーフ・オブ・マイ・ライフ/2005」「最終目的地/2009」「恋のロンドン狂騒曲/2010」のアンソニー・ホプキンス。
アルマ・レヴィルに「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~/2005」「クィーン/2006」「消されたヘッドライン/2009」「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」「テンペスト/2010」のヘレン・ミレン。
ジャネット・リーに「理想の女/2004」「ママの遺したラヴ・ソング/2004」「マッチポイント/2005」「ブラック・ダリア/2006」「タロット・カード殺人事件/2006」「私がクマにキレた理由(わけ)/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「それでも恋するバルセロナ/2008」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「映画と恋とウディ・アレン/2011」のスカーレット・ヨハンソン。
アシスタント、ペギー・ロバートソンに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「いつか眠りにつく前に/2007」のトニ・コレット。
脚本家ウィットフィールド・クックに「ウルヴァリン:X-MEN ZERO/2009」「タイタンの戦い/2010」「ロビン・フッド/2010」「声をかくす人/2011」のダニー・ヒューストン。
ヴェラ・マイルズに「幻影師アイゼンハイム/2006」「バレンタインデー2010」「トータル・リコール/2012」のジェシカ・ビール。
アンソニー・パーキンスに「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」のジェームズ・ダーシー。
エド・ゲインに「トラブル・イン・ハリウッド/2008」のマイケル・ウィンコット。
監督は「ターミナル/2004」「フェイク・クライム/2010」の脚本家サーシャ・ガヴァン。

“家全てを売るの?それともプールは残して?”なんて台詞もあったが、ヒッチコックはアルマとハリウッドの豪邸に住んでいる。「サイコ/1960」の前の作品「北北西に進路を取れ/1959」までヒット作を何作も何作も世に送りだしてきた彼の企画でも通らないことなどあるんだと驚いた。この時代(60年代)は今では考えられないトイレのシーンもダメだったので、バスルームでの陰惨なシーンなど考えられなかったのだろう。しかし結果あの“リン!リン!リン!”のシーンが受けたのだ。アンソニー・パーキンスが最高に適役だった。
映画の中盤でヒロインを殺してしまうやり方も斬新で観客を惹き付けたに違いない。

“サイコ/Psycho ”とは“psychohorror”“psychothriller””psychokiller”の省略形言葉だが、映画“サイコ”から世界中に広まったらしい。やっぱりそうだったんだと確信した。

サスペンス好きなのでヒッチコック映画はかなり見ている。ほとんどTVでだが..。書き上げたらきりがないが、私的に好きなのは「ダイヤルMを回せ!/1954」「裏窓/1954」「知りすぎていた男/1956」「めまい/1958」「北北西に進路を取れ」etc.で、それぞれに名作だと思う。そしてヒッチコックのサスペンスでモンゴメリー・クリフト主演の「私は告白する/1953」のレビューあり。

ヒッチコック映画のヒロイン…グレース・ケリー、イングリット・バーグマン、キム・ノヴァック、ドリス・デイ、ティッピー・ヘドレン、ジャネット・リーetc.「裏窓」「ダイヤルMを回せ」「泥棒成金/1955」のヒロイン、グレース・ケリーはスゴい美人だが、「めまい/1958」のキム・ノヴァクが最高のブロンド美人じゃなかろうか?クール・ビューティなキム・ノヴァック。あのような女優は今ではもう存在しない。

先だってwowowでシエナ・ミラーがティッピー・ヘドレンを演じた「ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女/2012」を見た。ヒッチコック役はUK俳優のトビー・ジョーンズ。
物語は映画「鳥/1963」の準備を進めていたヒッチコックが、妻の勧めもありでブロンドのモデル、ティッピー・ヘドレンを起用するところから始まる。ジャネット・リーにスポットを当てている本作と見比べてみるのも面白い。

本作でシャワー・カーテンの向こうで悲鳴を上げるジャネット・リーを脅かしたのは他でもないヒッチコックその人。「鳥」で鳥の大群に襲われるシーンでもリアル感を出すため本物の鳥を使いティッピー・ヘドレンは血だらけになったという。女優をいじめるのが大好きな監督かも?

似てるってほどではないが、ジャネット・リーを演じるスカーレット・ヨハンソンの成りきりぶりにはスゴいものを感じる。
アンソニー・パーキンス役のジェームズ・ダーシーは素晴らしいキャスティング。
ヴェラ・マイルズ役のジェシカ・ビールはかなりのミスキャスト。逆立ちしてもスカーレットの妹になんか見えるわけがない。
ヘレン・ミレンはいつもながら貫禄たっぷりで素晴らしい!
脇役ながらトニ・コレットが良かった!この方脇役(殆どの作品脇役??)でもキラリと光る女優だ。

ヒッチコック役のアンソニー・ホプキンスって役作りにこだわる俳優なのだろうとしみじみ感じる。少々やりすぎって感じの顔つきがクドい感じもしたけど...。
映画のラストでヒッチコックの頭の上に鳥が乗っかるシーンがある。次作「鳥」を思い起こすナイスなエンディングだった。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2013-05-03 23:48 | USA | Trackback(15) | Comments(4)
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Commented by col at 2013-05-05 11:53 x
最初はヒッチコックに表情が似ていない(アンソニー・ホプキンスだとシャープで、、)ので、「入り込めるかなあ?」という不安があったのですが、さすが名優ですね
ヒッチコックのファンでなくても(私は今ではとてもファンだと言えないくらい遠ざかってました、、)楽しめる作品でしたね
Commented by margot2005 at 2013-05-06 00:11
colさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
楽しまれたそうで何よりです。

さてアンソニー・ホプキンスとヒッチコックは似てますかねぇ?名優ホプキンス少々演技過剰かと思ったのですが...。

ヒッチコック映画は今BSで盛んに放映してますので見ようと思っています。
Commented by セレンディピティ at 2013-05-06 10:16 x
こんにちは。
「ヒッチコック」、楽しい作品でしたね。
ヒッチコックの変わり者の部分を前面に出さず、
夫婦愛の物語になっていたのがナイスでした。
主演の2人はじめ、キャスティングもよかったですね。

私もヒッチコック好きなのですが、いかんせん古い映画で
それほど見ていていないので、この機会に
少しずつ見ていきたいな、と思いました。
Commented by margot2005 at 2013-05-11 00:25
セレンディピティさん、こんばんは。
このドラマは期待以上に楽しめました。
ヒッチとアルマはただの夫婦ではなく、ヒッチにとってアルマは不可欠の存在だと知りましたね。

そう夫婦役を始めとして、キャスティングは良かったです。ヴェラ・マイルズ以外...。

このところHDDに保存してあるヒッチコック映画見まくっております。
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