2013年 04月 20日
「野蛮なやつら/SAVAGES」
10代の頃からの親友である植物学者のベンと元傭兵のチョンは、大麻栽培ビジネスで大金をもうけ、カリフォルニアの美しいビーチで優雅に暮らしている。ベンとチョンの同居人であるOは、二人の恋人でもある。ある日、この平和で奇妙なトライアングル生活に危機が訪れる。ことの発端はメキシコの巨大麻薬組織がベンとチョンに提携を持ちかけたことから始まる。しかし二人がそれを拒否したためOが誘拐されてしまう...
チョンに「ウルヴァリン:X-MEN ZERO/2009」「ジョン・カーター/2012」のテイラー・キッチュ。
ベンに「幻影師アイゼンハイム/2006」「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」「アルバート氏の人生/2011」のアーロン・ジョンソン。
O(オフィーリア)に「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「50歳の恋愛白書/2009」「ザ・タウン/2010」のブレイク・ライブリー。
デニスに「ママの遺したラヴ・ソング/2004」「サブウェイ123 激突/2009」「パリより愛をこめて/2010」のジョン・トラボルタ。
ラドに「悲しみが乾くまで/2008」「チェ 28歳の革命/2008」「チェ 39歳別れの手紙/2008」「セブン・デイズ・イン・ハバナ/2012」のベニチオ・デル・トロ。
エレナに「フリーダ/2002」のサルマ・ハエック。
スピンに「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「ミルク/2008」のエミール・ハーシュ。
監督、脚本は「ワールド・トレード・センター/2006」「ブッシュ/2008」のオリヴァー・ストーン。
原作は人気作家ドン・ウィンズロウの同名クライム・ノベル。小説はどのような展開なのか少々気になる。というのもクライム(犯罪)なのだが、ドラマはコメディっぽくてとても明るい。ベンとチョンのキャラが天真爛漫なのだろうか?それともさんさんと太陽が降り注ぐカリフォルニアのビーチが舞台だからだろうか?犯罪ドラマっぽくないのだ。
綿密に練った作戦で挑んだ0奪還のシーンは中々面白かった。それと二通り描かれたラストもまあまあ楽しめたが、全体的には「ワールド・トレード・センター」の次に並ぶオリヴァー・ストーンつまらない映画にランクインしたい。
オリヴァー・ストーンといえば戦争や社会派ドラマの名監督。「プラトーン/1986」「ウォール街/1987」「7月4日に生まれて/1989」「JFK/1991」「ニクソン/1995」などを思い出す。歴史物の「アレキサンダー/2004」も面白かった。で、このような作品も作るのだと少々興味を覚えて観に行った。
とにかく共演陣が豪華。
ジョン・トラボルタ演じる麻薬捜査官デニスはマジで捜査官?って聞きたいくらい能天気なキャラで笑わせてくれる。殺し屋ラド役のデル・トロもメキシコの巨大麻薬組織の女ボス、エレナ役のサルマ・ハエックも共に凄まじかった。
何はともあれ、主演の3人が脇役であるトラボルタ、デル・トロ、ハエックに食われてしまっている。
チョンを演じるテイラー・キッチュはかなり影薄かったけど...他に演じる人いなかったのだろうか?
アーロン・ジョンソン映画は「アンナ・カレーニナ」も鑑賞済。貴族役は少々違和感あったかも。アーロンは本作とか「キック・アス/2010」のキャラの方が似合う。ジョン・レノン役もgoodだった。
日比谷 みゆき座にて(既に上映終了)