「塀の中のジュリアス・シーザー」

「Cesare deve morire」…aka「Caesar Must Die」 2012 イタリア
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監督、脚本は「グッドモーニング・バビロン!/1987」「ひばり農園/2007」のパオロ&ヴィットリオ・ダヴィアーニ。

映画は囚人たちが“ジュリアス・シーザー”を演じ終え、全キャストが舞台上に集合するところから始まる。そして観客からスタンディングオベージョンが起こる。演劇のシーンはカラーだが、刑務所内はモノクロで撮影されている。

舞台はローマ郊外のレビッビア刑務所。そこでは囚人たちによる演劇実習が定期的に行われている。そして毎年一般客を相手に彼らの劇を披露することが決まっている。
演出家ファビオ・カヴァッリにより今年の演目はシェイクスピアの“ジュリアス・シーザー”と決まった。やがて配役を選ぶオーディションが始まり囚人たちはパフォーマンスを熱演する。
オーディションで配役が選ばれ舞台に向けて本格的な稽古が始まる。選ばれた彼らは10年以上の長期刑や終身刑の重犯罪者ばかり。囚人たちは自身に与えられた役柄と、自身の過去が一体化しとてもリアルに見える。それは演技なのか?本当に相手を傷つけたいのか?と錯覚しそうな雰囲気まで漂ってくる。

パオロ&ヴィットリオ・ダヴィアーニは二人とも80歳を超えている。イタリア映画祭2008で観た「ひばり農園/2007」はトルコ軍によるアルメニア人(アルメニア共和国/旧ソ連邦)虐殺を描いた戦争ドラマでとても見応えがあった。本作はドキュメンタリーとは思えないほど演技者が素晴らしい。マジで?本物の囚人たちが演じているの?と確かめたくなるくらいだ。それも監督の技なのだろうか?上映時間(76分)の間スクリーンから目を離せなかったのは言うまでもない。

過去にイタリア映画祭2010で上映された「それもこれもユダのせい/2009」を思い出す。それは刑務所の中の20人の受刑者によって前衛劇をするという企画。出演者はやはり皆受刑者(トリノ刑務所)だった。
このような企画日本では考えられないだろうな?
本作も出演者は受刑者で、そしてドキュメンタリーである。

銀座テアトルシネマにて
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by margot2005 | 2013-02-24 22:00 | イタリア | Trackback(5) | Comments(0)
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