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「みんなで一緒に暮らしたら」

「Et si on vivait tous ensemble?」…aka「All Together」2011 フランス/ドイツ
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ジャンとアニー夫婦、アルベールとジャンヌ夫婦、そしてシングルのクロード5人は昔からの親しい仲間。アルベールは時々記憶がなくなるボケ老人。妻のジャンヌは重い病に冒されているが夫に打ち明けることが出来ないでいる。ある日、クロードが心臓発作で倒れ、彼の息子が老人施設に入れてしまう。クロードを見舞った4人の仲間は、当たり前ながら老人だらけの病室を見て、こんなところに置いておくには忍びないと、施設から連れ出してしまう。やがて以前からアニーが提案していたジャンとアニーの家でアルベールとジャンヌ夫婦、そしてクロードが同居生活を送るようになる…


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ジャンに「ミーシャ/ホロコーストと白い狼/2007」のギイ・ブドス。
アニーに「ドクトル・ジバゴ/1965」「トーク・トゥ・ハー/2002」「永遠のこどもたち/2007」のジェラルディン・チャップリン。
アルベールに「幸せはシャンソニア劇場から/2008」のピエール・リシャール。
ジャンヌに「獲物の分け前/1966」「9時から5時まで/1980」「ウエディング宣言/2005」のジェーン・フォンダ。
クロードに「ブッシュ・ド・ノエル/1999」のクロード・リッシュ。
ディルクに「コッホ先生と僕らの革命/2011」のダニエル・ブリュール。
監督、脚本はステファン・ロブラン。

どの国でも老人問題は起こる。このような夢のような展開はまぁ映画だから出来ること。老人が共同生活を送るのもまぁそれはそれでいい。しかし誰かが病気になったら(映画の中では既に病人がいる)結局健康な人間が病気の人間をケアすることになる。でもみんな老人なのだ。とてもとても無理なことだと思う。
こちらのドラマではワケあって一人の青年が老人たちの同居人となる。だからトラブルが起きても彼が助けに入るわけ。老人だけではそうは行かない。
上にも書いたように夢のようで、あり得ないストーリーながら映画ということでほのぼのとした気分になった。
ラスト近く、40年前クロードがジャンヌとアニーの両方と浮気をしていた真実が暴かれる。amourの国フランスならではのエピソードが微笑ましい。

ジェーン・フォンダ(1937生まれ)の若さに仰天する。80年代にエアロビクスのビデオ”Jane Fonda Workout”を製作した人だけのことはある確かに…。ウエスト低めのパンツで、太めのベルトをしめるファッション。このファッションはお腹が出ているとダメ。ジェーンは難なくそれを着こなしている。
ジェラルディン・チャップリンの方がジェーンより7歳も若いのに、逆に彼女がおばあさんに見える。そうそう、映画の中でジェラルディンが必死でエアロバイクに乗るシーンを見て、しまい込んでいたエアロバイクを引っ張りだした。ダニエル・ブリュールはマジで爽やかな青年だ。

シネスイッチ銀座にて
by margot2005 | 2012-11-24 00:02 | Comments(0)