「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋」

「W.E.」 2011 UK
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1998年、ニューヨーク。ウォリーには成功した分析医の夫がいる。ハタから見れば誰もが羨む結婚だったが、ウォリーは子供を全く欲しがらない夫に日々不満を募らせている。結婚のために仕事を辞め、暇を持て余す日々。帰って来ない夫を待つ夜にも我慢がならなかった。そんなある日、サザビーズで催されたエドワード8世とその妻ウォリスの遺品オークション会場へ足を運ぶ。そして陳列された絢爛豪華な品々に魅せられ、ウォリス・シンプソンの人生に強い興味を抱くのだった…
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ウォリー・ウィンスロップに「プロヴァンスの贈りもの/2006」「キャンディ/2006」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」のアビー・コーニッシュ。
ウォリス・シンプソンに「ヴィーナス/2006」「わたしを離さないで/2010」のアンドレア・ライズブロー。
エドワードに「マスター・アンド・コマンダー/2003」のジェームズ・ダーシー。
エフゲニに「マリア/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ロビン・フッド/2010」のオスカー・アイザック。
ウイリアム・ウィンスロップに「5デイズ/2011」のリチャード・コイル。
アーネスト・シンプソンに「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「007/慰めの報酬/2008」のデヴィッド・ハーバー。
バーティ(ヨーク公ジョージ)に「ジェイン・オースティン の秘められた恋/2007」のローレンス・フォックス。
エリザベスに「カサノバ/2005」のナタリー・ドーマー。
監督、脚本、製作は「ワンダーラスト/2008」のマドンナ。

金に細かく浮気をしているウォリーの夫ウイリアムと、DVで妻を傷つけるウォリスの最初の夫が重なる。結局ウォリスは夫と離婚し、再婚の後シンプソン夫人となる。ウォリーも又夫ウイリアムに暴力をふるわれ、傷心の後家を出る。
映画の中でウォリスの人生に興味を覚えたウォリーが、時折、時空を超えて…じゃないけど、ウォリスと会話するのだ。そのシーンがナイスだったのと、オークション会場で亡命ロシア人の警備員エフゲニと出会い、友情から愛情に変わる様も素晴らしい展開だった。

エドワードとウォリス...ちょっと調べたところ、エドワードは1972年に亡くなり、ウォリスは1986に亡くなっている。二人の死はTVや新聞でそれぞれに報じられ、見聞きしたことを覚えている。その際必ず“王冠をかけた恋”というフレーズがあったのを思い出す。
“王冠をかけた恋”に苦しみ、悩むウォリス・シンプソンの姿と、子供を欲しがらない夫との不和に悩むウォリー・ウィンスロップをダブらせながら描く手法はエクセレント!
エドワードとウォリスは出会って間もなく互いに恋に落ち、エドワードの愛人となったウォリスは彼の家族からも世間からも疎まれることになる。ウォリスはエドワードとの結婚に躊躇していたと思うが、エドワードの押しが強かったのじゃないかと推察する。

原タイトルの「W.E.」とは“Wallis&Edward”のこと。ウォリスが赤いリップで鏡に“W.E.”と書くシーンがある。映像はとても美しく、女性監督ならではと感じる。
ウォリー・ウィンスロップを演じるアビー・コーニッシュはお気に入り女優の一人。少々贅肉がついたアビーに驚き。まだ30歳(1982年生まれ)なのに…。
UK人女優のアンドレア・ライズブローの映画は上に書いた2作を観ているがあまり記憶にない。今回ウォリス・シンプソン役でアンドレアも記憶に残ることだろう。彼女役柄にぴったりだった。

エンディングにマドンナの歌う♩Masterpiece♩が流れる。マドンナの声って女の子みたいで実に可愛い。♩Masterpiece♩はとても素敵だったが、映画のバックに流れるmusicが絶え間なくて少々うるさい気もした。
ウォリスのクラシックなファッションがオシャレ(30年代~40年代)。こういった映画を観るといつも思うのはドレスもそうだが、建物や家の調度品も目を楽しませてくれる。映画を観ていつの時代か?と難なく解るのは車?

ロンドンの街を舞台にダンサーたちの姿を描いた「ワンダーラスト」はシアターで観たはず。なぜか?レビューを書いていない。とにかく「ワンダーラスト」はとてもスタイリッシュで粋な映画だった。マドンナの素晴らしい感性を知った。マドンナの映画は「スーザンを探して/1985」以来DVDかwowowで観ている。「エビータ/1996」はシアターで観た。ディーヴァ、マドンナのエバ・ペロンは素晴らしかった。結局マドンナのナイスな映画は「エビータ」のみと言ったところ。で、クドいが「エビータ」意外マドンナの映画は駄作ばかり。「007/ダイ・アナザー・デイ/2002」「スウェプト・アウェイ/20002」ではラジー賞に輝いている(どちらも観たけど「スウェプト・アウェイ」は最悪映画で主演がマドンナ)。
これからもマドンナには作る方に専念していただきたい。本作には魅せられた。

TOHOシネマズ日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2012-11-21 00:05 | UK | Trackback(6) | Comments(2)
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Commented by rose_chocolat at 2012-11-23 09:31 x
マドンナ作品はこれが実は初めてでした。でもなかなか私はこれは好きですよ。

アビーさんはちょっとふっくらしたところが魅力なのでしょうね。

>アンドレア・ライズブロー
2010年のTIFFで『ブライトン・ロック』っていうのがあったんですが、これがすごくよかったんですよね。『わたしを離さないで』だと端役だったような気がしましたけど、ブライトン・・は準主役級、見応えありました。もっと日本でも彼女の作品が公開されてほしいですね。
Commented by margot2005 at 2012-11-23 23:32
rose_chocolatさん、書き込みありがとう。
マドンナの前監督作「ワンダーラスト」はナイスな映画でした。機会があれば是非。
わたしもこの映画とても好きです。マドンナはそれほど...ですが...。
さてアビー・コーニッシュって確かにふっくらしたところが可愛いですね。
アンドレア・ライズブローの映画は機会があれば見てみたいです。素敵な女優さんだと思います。
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