2012年 09月 30日
「最強のふたり」
シネコンでも上映中のフランス映画は「アーティスト/2011」以来。難病ものでなおかつ実話。感動しないではいられない。ラストに実際の二人の映像が映る。
感動しないではいられないと書いたが、少々出来過ぎの展開にちょっと違和感...でも俳優は上手い。
フィリップを演じるフランソワ・クリュゼの映画は「主婦マリーがしたこと/1986」から色々と観ている。パリを舞台にしたメグ・ライアンの「フレンチ・キス/1995」、ジュリエット・ビノシュ&オリヴィエ・マルティネスの「プロヴァンスの恋/1995」そして「PARIS(パリ)/2008」。でも一番記憶に残るのは「歌え!ジャニス・ジョプリンのように/2003」かな。
「ミックマック/2009」でレミントン(言語オタク)を演じていたドリス役のオマール・シーも、フランソワ・クリュゼ同様に素晴らしかった。
フィリップにフランソワ・クリュゼ。
ドリスにオマール・シー。
フィリップの秘書(看護人)イヴォンヌに「ムッシュ・カステラの恋/1999」のアンヌ・ル・ニ。
同じく秘書マガリに「屋根裏部屋のマリアたち/2010」のオドレイ・フルーロ。
監督、脚本はエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ。
大富豪のフィリップはパラグライダーの事故で首から下が麻痺している。過去に逃げ出した何人もの看護人。そして今日又新たな看護人を採用するため面接が行われている。やがてやって来た一人の、場違いな男は貧困層の黒人青年ドリス。フィリップは周囲の反対を押切りドリスを新しい看護人として採用する…
上、“違和感”と書いたのはかなりシニカルだと思う。でもシネコンで上映され、日頃フランス映画など観ない人までがわんさか押し寄せている本作って?ちょっと許せない気がした(かなり隔たった思いではあるが…)。
難病ものをどこまでも明るく、楽しく(観ている人の笑いを誘う…)描いたのはスゴい!と思う。フィリップとドリスが固い絆で結ばれて行く過程も素晴らしかった。やはり素晴らしい!作品と言うことで締めくくりたい。
TOHOシネマズ・日比谷シャンテにて
最強のふたり、ヨーロッパで大ヒットというのは織り込み済みでしたし
TVCMも流れて、かなりプロモーションに力入れてましたね。
たしかにすてきな映画ですし、感動的でもあったけれど
私にはある意味、想定内… だったかな?
予告で何度も見てしまったので、その分
感動が薄れてしまった…というのはあると思います。
事前の情報が少ない方が、かえって
思わぬ出会いや発見、感動があるかもしれませんね。
>日頃フランス映画など観ない人までがわんさか押し寄せている本作って?ちょっと許せない気がした
これは前評判がよかったですし、予告も楽しそうなので、わんさかと人が押し寄せるのでしょうね。特に中高年は口コミが大きいですから。
昨年のTIFFで何の先入観もなく、スチールだけでチケットを買って観ました。先入観がない方がこれはきっと楽しめるんじゃないかなと思います。
シアターでの予告は何度も、何度も見ましたが、TVCMとかもあったのですねやはり...
予告でも展開はかなり予想出来ましたね。そうなると感動は確かに薄れてしまいます。
こういった感動に値する映画の予告は見ない方が良いのかもしれませんね。
>特に中高年は口コミが大きいですから...そうなんですか?ちょっと意外ですね。
観に行きませんでしたが、昨年のTIFFでの上映は知っていました
。その時からこの映画は評判になっていたから、こういったシネコンでの上映に至ったのでしょうね。
日比谷シャンテでは未だに2館上映してますからw。
確かに面白いし良い作品ではありますが「全米1位」とかごり押し感が(汗)。泣けるほど感動はできなかったな(それでも鼻をすする音が聞こえたが)。
さて本作はシアターの予告でもさんざん見ました。TVでもやっていたのですね。
そうシャンテでもまだ上映してます。
泣ける映画なのでしょうか?全く泣けないでシアターを出てしまいましたが... 。