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「ウェイバック -脱出6500km-」

「The Way Back」 2010 USA/アラブ首長国連邦/ポーランド
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“シベリア~インドまでの6500kmを歩いた男たちの真実の物語”
ジム・スタージェス、エド・ハリス&コリン・ファレルが出演していたので観に行った次第。ミニシアター系で、映画のテーマにもそれほど惹かれないけどなぜか?観たい!と思った映画は俳優で観ることになる。そういえばマーク・ストロングも出演していた。
監督がピーター・ウィアーというのも観た理由の一つ。ピーター・ウィアーといえばハリソン・フォードの「刑事ジョン・ブック/目撃者/1985」や「モスキート・コースト/1986」は実に懐かしい。ロビン・ウイリアムスの「いまを生きる/1989」も素晴らしい映画だったが、私的にダントツはジェラール・ドパルデューの「グリーン・カード/1990」かな?この映画は大好きでDVDまで持っている。ジム・キャリーの「トゥルーマン・ショー/1998」、そしてラッセル・クロウの「マスター・アンド・コマンダー/2003」の後パタっと途絶えてしまって…この作品は「マスター~」以来のようだ。
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ヤヌシュに「アクロス・ザ・ユニバース/2007」「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」「ブーリン家の姉妹/2008」「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官/2009」「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」のジム・スタージェス。
ミスター・スミスに「敬愛なるベートーヴェン/2006」「ザ・クリーナー 消された殺人/2007」「崖っぷちの男/2011」のエド・ハリス。
ヴァルカに「トータル・リコール/2012」のコリン・ファレル。
イリーナに「つぐない/2007」「ハンナ/2011」のシアーシャ・ローナン。
カバロフに「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ロックンローラ/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「シャーロック・ホームズ/2009」「ロビン・フッド/2010」「裏切りのサーカス/2011」のマーク・ストロング。
監督/脚本/製作にピーター・ウィアー。

1940年、スターリン体制下のソ連。無実のスパイ容疑で捕らえられ収容所に送られたポーランド人兵士ヤヌシュは20年の刑を言い渡される。極寒のシベリアの矯正労働収容所に送られた彼はソ連人カバロフと出会い脱走を持ちかけるが、“不可能だ!”というばかりで聞く耳を持たない。しかしその後出会ったアメリカ人のミスター・スミスと名乗る男と脱走計画を煮詰めて行く。怪しいソ連人のヴァルカが“俺も連れて行ってくれ!”という。やがてヤヌシュは総勢6人で脱走を試みる...

実在のポーランド人兵士、スラヴォミール・ラウ イッツの回顧録“脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち”を映画化した壮絶なるサバイバル・ドラマ。
ソ連邦シベリアの収容所からインドまでの6500kmを歩いた男たち。まず彼らはバイカル湖を目指す。そしてモンゴルのゴビ砂漠を越え、中国、チベットからインドにたどり着く。シベリアとヒマラヤの深い雪とゴビ砂漠の熱暑…よくぞ生きてたどり着いたと感動せずにいられない(全員生還したわけではない)。

オフィシャル・サイトに“スタッフ、キャスト共に心身の準備が完了した後、ブルガリア、モロッコ、 インドの地で約2ヶ月かけて撮影が決行された…”と書かれているように砂漠のシーンはモロッコで撮影された模様。モンゴルじゃマズかったのか?
モンゴルのシーン...たどり着いた時イリーナが門に掲げられた“共産国”の文字を見て絶句している辺りは、風景(たたずまい)に違和感があり少々可笑しかったのを思い出す。

シベリアから脱走した6人の仲間。途中でポーランド人少女イリーナが加わり、男たちはイリーナを守りながら旅を続ける。ヴァルカはソ連とモンゴルの境界に達した時、故郷に帰るといって姿を消す。
ヤヌシュは妻の嘘の証言から収容所に入れられる。妻は夫をかばいきれず、自らの身を守るため嘘をついたのだ。シベリアからインドへたどり着く間ヤヌシュは何度も白昼夢を見る。それは二人が暮らす家…嘘の証言をした妻を既に許していたヤヌシュ。私的にはあのラストは必要なかったのではないか?

エド・ハリスがアメリカンは良く分かる。ジム・スタージェスがポーランド人で、コリンはなんとソ連人とは??そしてマーク・ストロングもソ連人役。
コリンは「トータル・リコール」以前の作品で、ワルで汚いソ連人が実に似合っている。彼はスマートな役柄と、ダサい役柄のギャップが激しくて感心する。

上映館の銀座シネパトスは来年3月で閉館される。映画を観ている時シアターが揺れる…でも地震ではなく電車が通過するから…このようなシアターって他にあるのかな?ミニシアターが又一つなくなり寂しい。
そして渋谷のシアターNも閉館される。こちらは今年の12月2日。
by margot2005 | 2012-09-25 21:49 | Comments(0)