「屋根裏部屋のマリアたち」

「Les femmes du 6ème stage」…「The Women on the 6th Floor」2010 フランス/スペイン
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ムッシュ・ジュベール(ジャン・ルイ)に「親密すぎるうちあけ話/2004」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」「PARIS (パリ)/2008」「しあわせの雨傘/2010」のファブリス・ルキーニ。
マダム・ジュベール(シュザンヌ)に「プチ・ニコラ/2009」 「プレイヤー/2012」のサンドリーヌ・キベルラン。
マリアにナタリア・ベルベケ。
コンセプシオンに「ボルベール/帰郷/2006」のカルメン・マウラ。
カルメンに「靴に恋して/2002」「ボルベール/帰郷」「抱擁のかけら/2009」のロラ・ドゥエニャス。
ドロレスにベルタ・オヘア。
テレザにヌリア・ソレ。
ピラールにコンチャ・ガラン。
監督、脚本はフィリップ・ル・ゲ。
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ムッシュ・ジュベールは祖父の代から続く証券会社を経営者する資産家の中年男。彼は毎朝食べる半熟卵のゆで方に執拗なまでのこだわりがある。ある朝、フランス人メイドが妻シュザンヌに反撥し出て行ってしまう。シュザンヌは友人からスペイン人のメイドは勤勉であるとの評判を聞き早速候補を探し始める。やがてジュベール家にマリアという名の若くてチャーミングなスペイン人メイドがやって来る。
ムッシュ・ジュベールはこだわりのある半熟卵を完璧に作ったマリアを気に入り、マダム・ジュベールには内緒に、と言いながら多額の賃金を与える約束をする。マダム・ジュベールも奇麗好きなマリアを気に入り、ジュベール家は平和を取り戻していたかに見えたが...。しかしながらジュベールの息子たちはスペイン人のマリアを見下し、長年面倒を見てくれたフランス人メイドを恋しがる始末。
そんな折、ムッシュ・ジュベールはマリアが同じアパルトマンで働く同郷のメイドたちと一緒に6階の狭い屋根裏部屋に住んでいることを知る...

フランス映画祭2011で上映された。原タイトルは“6階の女たち”。
ドラマの時代設定は60年代始め。パリ16区で撮影されたアパルトマンや建物が21世紀も同じとはさすがパリ(建物は上の方しか映らないが…)!

富裕者のフランス人と貧困者であるスペイン移民。マダム・ジュベールも子供たちも偏見がキツいが、ムッシュ・ジュベールはとても寛大。でもそれは彼がマリアに恋したからに他ならないとも思える。マリアたちが住む屋根裏部屋のトイレが詰まったことを聞きすぐさま修理の手配をする。このことでマリアをを始めとして女性たち全員に好意を持たれてしまう。ムッシュ・ジュベールはキス攻めにされ嬉しいことこの上ない。
しかし夫がマリアたちと親しくしていることに嫉妬した妻は彼を家から放り出してしまう。仕方なく空いていた屋根裏部屋の1室に逃れたジュベールはマリアたちと共同生活を始める。

このドラマは移民女性マリアのシンデレラ・ストーリーであるため、ムッシュ・ジュベールは白馬の騎士(ナイト/Knight)である(実際には白馬ではなく赤いコンヴァーティブルだったが...)。
エンディングは想像出来るが、とてもほのぼのとした素敵なLOVE STORY。ムッシュ・ジュベールを演じる主演のファブリス・ルキーニは「PARIS(パリ)」でレティシア(メラニー・ローラン)に夢中になった時と同じ顔をしている。彼はほのぼのとしたドラマにわけなく浸透し、見ているとリラックスできそうな俳優。それは温和な表情から来るのだろう。
マリアを筆頭にスペイン女性の強さと陽気さに惹かれる。
いつも陽気で強い女性を演じるロラ・ドゥエニャスはここでも存在感を示している。
マリア役のナタリア・ベルベケは初めてお目にかかったが、メイド姿がとてもチャーミングに似合っていた。

渋谷Bunkamura ル・シネマにて
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by margot2005 | 2012-08-16 22:30 | フランス | Trackback(4) | Comments(5)
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Commented by いちご at 2012-08-30 05:07 x
こんにちは、margot2005さん、
今日偶然にこの素晴らしいブログを見つけて幸せ一杯です!!!実は私も今週からブログを始めました。映画とヨーロッパの王室オタクなのでそれについて書いてみようかと思っています。margot2005さんのブログの量は圧巻ですが、これから1ページ1ページじっくり読んでコメントを残したいと思います。私のブログは始めたばかりで、まだあまり内容がありませんし、外見もなにもありませんが、これから飾りつけを始めます。
ではまた!!!
Commented by margot2005 at 2012-08-31 00:57
いちごさん、こんばんは。
偶然見つけてくださって嬉しいです。

>ヨーロッパの王室オタク...とは趣味が合いますね。
わたしは17世紀〜19世紀くらいの英国やフランスを舞台にした娯楽小説を読むのが大好きです。
藤本ひとみの小説なんか好きです。

さて、いちごさんのブログに伺ったのですが、どうもコメントが反映されないようです。
又改めてtryしてみますね。
ブログの飾り付け頑張って下さいね。楽しみにしています。
Commented by いちご at 2012-09-09 23:46 x
そうですか?変ですね。道理でだれもコメントしてくれないと思いました。
problem shootingをしなくちゃ!
さて、margot2005さんのブログサイトを私のサイトでも宣伝することにしました。寄ってみてくださいね。
Commented by いちご at 2012-09-10 00:10 x
margot2005さん、多分コメントができるようになっていると思います。お時間があればまた試してみてください。藤本ひとみは読んだことないんですが挑戦してみます。
Commented by margot2005 at 2012-09-11 22:30
いちごさん、こんばんは。
About Meに載せてくださってありがとうございます。恐縮しております。

ところでコメントですがe-mailアドレスも入力しないと飛ばないようです。e-mailアドレスは公表されなくともあまり書き込みたくないものです。わたし自身もe-mailアドレスは何処にも載せていません。で、アドレス入れなくともコメント入れる方法はあるのでしょうか?ご一考頂ければ幸いです。

そうそう藤本ひとみの小説はハマったら抜けられませんので、覚悟してお読みください。
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