2012年 06月 03日
「ファミリー・ツリー」
マット・キングに「ラスト・ターゲット/2010」のジョージ・クルーニー。
長女アレクサンドラにシェイリーン・ウッドリー。
次女スコッテイにアマラ・ミラー。
アレクサンドラのボーイ・フレンド、シドにニック・クラウス。
妻エリザベスにパトリシア・ヘイスティ。
マットの従兄弟ヒューに「さらば、ベルリン/2006」のボー・ブリッジス。
エリザベスの浮気相手ブライアン・スピアーに「ホワイト・ライズ/2004」のマシュー・リラード。
ブライアンの妻ジュリーに「幸せになるための27のドレス/2008」のジュディ・グリア。
監督、製作、脚本は「アバウト・シュミット/2002」「サイドウェイ/2004」の「パリ、ジュテーム/2006」のアレクサンダー・ペイン。
原タイトルは“The Descendants/子孫”。
主人公のマット・キングの一族はハワイのカメハメハ大王の末裔で、カウアイ島に先祖から受け継いだ広大な原野を所有している。ラスト近く“この土地を売ったらハワイ最後の自然がなくなる。”とマットが力説するその景色がBeautiful!で、ハワイに行きたくなった。
マットはハワイのオアフ島に暮らす弁護士。仕事一筋の彼は二人の娘のことも妻エリザベスに任せっきり。しかしある日、エリザベスがボートの事故で昏睡状態に陥り植物人間になってしまう。
オープニング、マットの独り言…“楽園ハワイに暮らせるなんて幸せだよね。”とよく言われる。しかしそうだろうか?今自分の目の前にはチューブでつながれた妻がベッドに横たわっている(大体このような台詞だった)。この台詞はまずまずだったな。楽園ハワイに住んでる人は皆幸せとは限らない。そうマットは今不幸のどん底にいるのだ。10歳の次女スコッティとはどのように接して良いか分からず戸惑うばかり。そこでマットはスコッティを連れて全寮制の高校に通う長女アレクサンドラを訪ねる。やがてマットは家に連れ帰ったアレクサンドラからただならぬ事実を聞かされる。それは妻エリザベスが浮気をしていたという事実。それはマットにとって晴天の霹靂であった。
アロハ・シャツに短パンのジョージがスゴくキュート。彼はお気に入り俳優の一人で、本作を観て今までで一番素敵なジョージを見た感じ。
最近話題のハリウッド大作は敬遠気味だがこの映画は是が非でも観たかった。それで初日にシアターへ…。この手の映画は大画面のスクリーンで観なきゃつまらない。ロケされた雄大なハワイの景色が素晴らしく美しくて、ストーリーも良かったし、今年度のMY BESTに入れたい。
マットは弁護士であるため、たくさんいる従兄弟たちからカウアイ島の土地 の売却問題も一任され、相続人の代表者のような立場にある。妻が元気な頃は仕事一筋で家庭を顧みなかった夫がある日突然、仕事も子育てもしなきならない状態に陥る。それってスゴく、スゴく大変なことかと察する。
でも、ラスト...父親を真ん中に娘二人がソファに座わるシーンは素敵だった。身を寄せる彼らを覆うキルトは、病院のベッドに横たわるエリザベスにもかけられていたのを思い出した。
母親は亡くなったが、父親と娘の間に横たわるわだかまりが消え、互いを案ずる気持ちも芽生えたかに見えて微笑ましかった。
ちょっと驚いたのは父親が10代の娘と一緒に母親の浮気相手の家に乗り込んだこと。まぁ妻はコーマ(Coma)だし、妻の浮気を教えたのは娘本人だったし、で、父親マットは長女アレクサンドラに全幅の信頼を寄せ、今後も彼女を頼りにしたいと願っていたのだろう。
TOHOシネマズ 日劇にて
「ファミリー・ツリー」ハワイのおおらかな自然に包まれて
温かい気持ちになれるすてきなお話でしたね。
最初はバラバラだった家族が、いつの間にかひとつにつながっていく
展開がよかった。飾らない雰囲気のジョージもまたすてきでした。
娘役の二人、ボーイフレンドのシド、と若い新人たちの
フレッシュな演技が魅力的でしたね。
とても、とてもハワイに行きたくなる映画でした。
娘二人とジョージのコンビネーションが良かったです。
ジョージ・クルーニーは役者ですね。