イタリア映画祭2012...「錆び」

「Ruggine」…aka「Rust」2011 イタリア

医師ボルドリーニに「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「重なりあう時/2009」「ラスト・ターゲット/2010」のフィリッポ・ティーミ。
サンドロに「最後のキス/2001」「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「対角に土星/2007」「娘と狼/2007」のステファノ・アルコッシ。
カルミネに「N-私とナポレオン/ナポレオンの愛人/2006」のヴァレリオ・マスタンドレア。
チンツィアに「昼下がり、ローマの恋/2011」のヴァレリア・ソラリーノ。
監督はダニエーレ・ガッリャノーネ。
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1970年代後半、北イタリアのとある町はずれに建つ集合住宅の子供たちは皆貧困家庭に暮らしている。空き地に捨てられたサイロと鉄の廃材で作られた彼らの”隠れ家”は、彼らの”城”であり、それは赤錆に覆われている。
ある日、その町に優秀な医師が赴任してくる。集合住宅に住む親たちは彼を尊敬のまなざしで見つめるが子供たちは違っていた。やがて悲劇が起こる。幼い少女が無惨に殺されたのだ。そして二人目の犠牲者が出る。心配する親たちは、子供たちに”隠れ家”に行かないよう言い渡すが、彼らは既に”モンスター”の正体を知っていた。

翻訳家のサンドロには幼い息子がいて、家でドラゴン退治ごっこをしている。
元ガキ大将のカルミネは職もなくBarで酒びたりの日々。
チンツィアは美術の新任教師ながら、ミーティングで同僚と激しく対立する。
カルミネとチンツィアは兄妹で、サンドロとチンツィアは30年前幼いながらも互いに恋心を抱いていた。3人の男女の1970年代と、その30年後が交互に描かれストーリーは展開して行く。
ラストの地下鉄のシーンは何か意味ありげでとてもナイスだった。
性倒錯者の医師ボルドリーニを演じるフィリッポ・ティーミが不気味でコワい。最高に適役。

この映画には原作があり、舞台はトリノだそう。しかし本作に映し出される広々とした野原からぬっと姿を現す集合住宅…あの景色はトリノでは望めないそうでローマ郊外の町と、南イタリア、プッリャ州のターランド(イタリア地図/ブーツのかかと部分)で撮影されたそう。

今年もぐずぐずしていてチケットを買ったのは前日、いつものように観に行ける日にちと時間で、配給がついたのは避けて選んだ。「気楽な人生」他どれもこれも私的に今ひとつだった。というのもテーマが暗いのだ。
「七つの慈しみ」にいたってはうんざりするほど暗くって途中で退席しようかとも思ったけどなんとか我慢した。映画を作った二人の兄弟監督(舞台挨拶に登場)には申し訳ないけど“移民”と“介護”じゃ哀し過ぎる。

有楽町 朝日ホールにて
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by margot2005 | 2012-05-11 23:56 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)
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