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フィレンツェにさよならして帰国へ...

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ピッティ宮を後にする頃、辺りは薄暗くなっていた。パラティーナ美術館の出口にいた係の男性に、“駅に戻りたいが、バス・ストップは何処?”と聞いた所、“広場を左に降りて行った所にあるよ。”と教えてくれた。バス・ストップまで歩く間にオシャレなチョコレート・ショップ発見。すかさず飛び込んで息子へのお土産にチョコレート(ヴァレンタインも近いし...)を買った。お店を出て、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からローマに戻る電車の発車時刻に間に合わなかったら大変なことになると思い、バス・ストップへは向かわずタクシーを捕まえることにした。
ローマで数回タクシーに乗ったがもちろんカードOK!で、タクシーを捕まえ、乗り込んですぐに“カードOK”と聞いたところ“ノー!”というではないか?キャッシュがあまりないと説明し、現実8€くらいしかなかった。“駅まで幾ら?”と単刀直入に聞いた所“6€くらい。”という。胸をなでおろし車窓の景色を楽しんだ。やがて駅に到着。ついでながら、タクシーのおじさんがスゴく親切で、料金は6.7€だった、しかし6€で良いと、それ以上受け取らないのだ、丁重にお礼をのべてお別れした。
上の少々ボケてる写真は信号で止まった際、“アルノ川の夜景が撮りたい。”というわたしの要望に彼は窓を開けてくれたのだ。ローマより断然フィレンツェの人の方が親切だった。

フィレンツェにさよならしてユーロスターに乗り込んだ。初めてユーロスターに乗ったものの行きも、帰りも夕方から夜にかけて、結局車窓からの景色を楽しむことは出来なかったが、冬のヨーロッパは今回初めて、いずれにしろ冬枯れの車窓の景色は美しいとはいえなかったと思う。

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翌日、昼過ぎの飛行機に乗るためホテルをチェック・アウト。昨年から実施されたローマ税を支払い(三ツ星だと一泊2€/キャッシュ・オンリー)ホテルを後にした。そうそうキャッシュなかったので、帰国前にまたまたATMでお金をおろした。とにかくホテルの近くにATMがあって良かった。

今回は全くの一人旅なので、エアーとホテルを個人的に予約しようと考えていた(過去に行ったフランスと英国は全て個人的にアレンジした旅)。しかしながら旅行を考えた11月は非常に忙しい。なんとか簡単に一人旅をセッティングできないか?と思案していた所、STWorldのwebsite発見。ここは一人旅が充実しており、すぐ申し込んだ。なんとか安い旅にしたかったことと、Alitaliaには乗りたくなかったので、どこかで乗り換えることにした。候補はオランダ/アムステルダム乗りかえか、香港乗りかえ。香港だとキャセイ・パシフィックなので、一度乗りたいと思っていたキャセイに決めた。ホテルはテルミニに近いプチ・ホテル(泊まったのはテルミニから歩いて10分位の三ツ星のアバディーン・ホテル)を希望。ホテルはバッチリだったが、エアーは全くもって失敗だった。当たり前ながら、香港乗りかえは中国人だらけ。おまけに家族連れが多く、行きも、帰りも隣は小さな子供連れのファミリーだった。キャセイのフライト・アテンダントは中々goodだったのに...。香港乗りかえのヨーロッパはおすすめではない。

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今回旅行のトラブル第一弾...香港へ飛ぶ際、成田出発が50分遅れた。おまけに逆風で1時間遅れで香港に到着。飛ぶ前、トランジットに2時間30分あったから余裕だと思っていた。しかし1時間50分も遅れてしまったのだ。香港に着いてからは走りっぱなし。香港の空港は広い(一度香港に行ったことがあり、広いという記憶が蘇る...)!おまけにキャセイのDepartureスポットは果ての果てにある。乗れなかったらどうしよう?香港に泊まるのか?なんてとんでもない考えまで想い浮かんでキレそうだった。すると歩く歩道の横にプラカードを抱えたキャセイのおねえさんが立っていて、“一人ですか?”と聞き、“そうです!”と答えると“急いで!”なんていわれてまた走った。
飛行機に乗り込んだら大汗。そりゃそうだ。真冬ゆえ、家を出る時に着ていたダウンのコートを手に持って20℃以上ある香港空港を走り回ったのだから...。席でシートベルトを閉め、しばらくしたら離陸した感じで、このような経験は二度としたくないと心に誓った。

トラブル第二弾...朝7時過ぎローマのフィウミチーニ空港に到着。バゲージを回収して一路ホテルへ...なんてはりきっていたら、なんとバゲージが到着していないという。結局空港のサービス・カウンターで紛失の手続き(誰がなくした?状態...)を取り、係のおばさんに何度も“バゲージが届いてないってマジですか?”といった記憶がある。何度聞いてもないものはない。それでホテルに入る連絡を待つことに。結果、バゲージが届いたのは次の日の夜中近くに(a.m.0:00前)。バゲージが届く間どれだけ不安だったか?もう泣きそうだった。イタリア人と中国人を信用してはいけないと自身を戒める。

で、トラブル第三弾は...海外で初めてお金を盗まれた。イタリア人を信用したのが悪かったのだ。他の国ではそんなことは全くなかったのでびっくり。朝食を食べているほんの15分か、20分くらいの間に部屋に入られたのだ。20€紙幣2枚と5€だったか?良く覚えてない。それと¥までなくなっていた。¥は数千円しか持っていかなかったので幸いだったが、イタリア人は全く信用出来ないことが解った。

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ベルニーニ、ラファエッロカラヴァッジョ、そしてミケランジェロに会えた今回の旅はホントに充実して、大満足だった。トラブルは色々とあったが。一人ヨーロッパが癖になりそうでコワい。
ボルゲーゼ美術館で見た彫刻の写真はGian Lorenzo Berniniより拝借した。
一番上の写真(Tomb of Alexander VII/Bernini)はサンピエトロ大聖堂でデジカメで撮ったもの。

Commented at 2012-07-23 22:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by margot2005 at 2012-07-25 23:08
okitaさん、こちらこそお久しぶりです。書き込みありがとうございます。

1月の2度目のイタリアはトラブル続出でしたが一人旅を満喫しました。当方究極のブロークン・イングリッシュですが、意思疎通ははかれるのでなんとかなりました。
1月のローマは想像以上に温かく、歩き回るとダウンのコートが熱かったくらいです。そういや帰国してから寒くなったようですね。
1日かけて回ったフィレンツェの美術館も最高でした。
どうぞお元気で。
by margot2005 | 2012-02-05 22:00 | TRIP | Comments(2)