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「アジャストメント」

「The Adjustment Bureau」2011 USA
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デヴィッドに「グリーン・ゾーン/2010」のマット・デイモン。
エリースに「プラダを着た悪魔/2006」「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」 「ジェイン・オースティンの読書会/2007」「サンシャイン・クリーニング/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」のエミリー・ブラント。
デヴィッドの友人で選挙参謀のチャーリーに「チェンジリング/2008」「噂のモーガン夫妻/2009」のマイケル・ケリー。
アジャストメント・ビューローのエージェント、ハリーに「ハート・ロッカー/2008」のアンソニー・マッキー。
同じくリチャードソンに「ダンシング・ハバナ/2004」「帰らない日々/2007」のジョン・スラッテリー。
同じくトンプソンに「ウォンテッド/2008」「ゲットスマート/2008」「ワルキューレ/2008」のテレンス・スタンプ。
監督、共同脚本、共同製作に「ボーン・アルティメイタム/2007」の脚本家ジョージ・ノルフィ。
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マット・デイモンは大ファンなので、彼の映画を外すわけにはいかない。「ヒア・アフター/2010」は観たけれどレビューは書かずじまい。この映画はマットには珍しい“ラヴ・ストーリー”である。
自分の運命が決められているなんて知ってしまったら、生きることに楽しみがなくなってしまいそう。ましてや結末を知らされてしまって、”変えることは出来ない!決められたように行動しろ!”なんて言われたら冗談じゃない!!と怒り狂ってしまいそうだ。

若き上院議員候補のデヴィッドは選挙に破れ、敗戦会見に臨む会場のトイレで演説を練習していた。彼はそのMen's roomで見知らぬ、美しい女性エリースと出会う。つかの間おしゃべりに興じた二人はなぜか惹かれ合いキスを交わすが、互いに再会の約束をしないで別れてしまう。そして出勤のため路線バスに乗り込んだデヴィッドはそこにエリースの姿を見つける。運命的なものを感じる二人…これじゃ誰だって運命的だと思うに違いない。
今回はきっちりと再会を約束するデヴィッドとエリース。会社に着いたデヴィッドは突然現れたアジャストメント・ビューロー(運命調整局)という謎の組織のエージェントに拉致され、二人の二回目の出会いは間違いで、今後決してエリースと会わないようにと脅迫される。“そんなことほっといてくれ!!”と言っても彼らは聞き入れず、“あらかじめ決められた運命から逸脱してもらっては困る。”と言うばかり。しかしエリースに心惹かれるデヴィッドは再会を願い3年間同じ路線バスで仕事に通う内、とうとうエリースとの出会いを果たす。もう決して彼女を離さないと決めたデヴィッドはアジャストメント・ビューローと真っ向から対決することを決断する。

最初Men's roomで出会った二人はキスまでしながら再会を約束しなかった。あの時なぜ彼らは再会の約束をしなかったのか?と少々疑問が残った。でもそれは彼らが二度と会わない運命にあったからだと結論づけることにした。でもハリーの手違いにより二人は再会してしまう。ハリーが失敗しなければ二人は二度と会わなかったわけ。
デヴィッドが彼らに“君たちは天使なのか?”と聞く台詞がある。答えは確か“ノー。”だった。しかし彼らはドアをすり抜けることが出来るし、車にぶつかっても怪我もしない。天使である方がナイスなんじゃないかな。そこで上に書いたハリーの失敗…彼は優しい天使で二人が愛し合うのがいいんじゃないと思い操作を誤ってしまった…なんてのも良いかも知れない。最後はハリーがデヴィッドを導くことになるし、SFじゃなく天使がアレンジする素敵な“ラヴ・ストーリー”として観てみては?

組織は元上院議員候補デヴィッドを合衆国大統領に、エリースを前衛バレエのを著名なコリオグラファーにする予定だった。デヴィッドは幼い頃J.F.ケネディゆかりの地ワシントンD.C.に行った時、将来議員になろうと思ったとエリースに語っているあたりはアメリカ映画らしい。
エリース演じるエミリー・ブラントの前衛バレエ・ダンスは今一だったかな?

マット・デイモンは闘う姿が似合う。それも多くの敵にただ一人で立ち向かうのが得意だ。
上にも書いたが中々素敵な“ラヴ・ストーリー”である。マット&エミリーのカップルはなんとなく違和感あったが、というのもマットに“ラヴ・ストーリー”が似合わないからかも知れない。でもラストはとても良かったな。

ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて
by margot2005 | 2011-06-16 00:05 | Comments(0)