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「ブラック・スワン」

「Black Swan」2010 USA
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ニナ・セイヤーズに「ブーリン家の姉妹/2008」「マイ・ブラザー/2009」のナタリー・ポートマン。
トーマス・ルロイに「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のヴァンサン・カッセル。
リリーに「マックス・ペイン/2008」「ザ・ウオーカー/2010」のミラ・クニス。
ニナの母エリカ・セイヤーズに「フォエバー・フレンズ/1988」のバーバラ・ハーシー。
ベス・マッキンタイアに「17歳のカルテ/」「50歳の恋愛白書/2009」のウイノナ・ライダー。
監督は「ファウンテン/2006」「レスラー/2008」のダーレン・アロノフスキー。
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クラシック・バレエを見るのは結構好き。でも好きと言っても前に見たのは7年くらい前かも?この映画を観たら案の定バレエ“Swan Lake”が見たくなった。
ダーレン・アロノフスキーらしい展開で、まるでホラー映画のようだ。妄想に取り憑かれたバレエ・ダンサー、ニナ役のナタリー・ポートマンが大熱演でスゴい!!「マイ・ブラザー」のレビューにナタリーはどの映画でも冴えないなんて書いたが、この作品の彼女は「レオン/1994」以来初めて素晴らしいと思った。オスカーをゲットしたことにも頷ける。

ウクライナ出身のミラ・クニスは初めてシアターで観た女優。彼女の映画はたまたまwowowで上に書いた2本を見たばかり。どちらも個性的なミラだったが、この作品でナタリーとの対比というのか、全く違ったタイプの二人は理想的なキャスティング。
バーバラ・ハーシーが懐かしいのと、ウイノナ・ライダーの可憐な頃がめちゃくちゃ懐かしい。
ヴァンサン・カッセルは相変わらずカリスマ的な役が似合う。

官能的という言葉にはほど遠いニナは母親と一緒に暮らし、ピンクっぽい色彩の部屋にはぬいぐるみが置かれている。
バレエ団の芸術監督トーマスは、これまでにない情熱的で官能的な”白鳥の湖”を作り出したいと願っていた。やがて彼は純真な白鳥を完璧に踊れても、奔放で邪悪な黒鳥は無理であり、新人ダンサーのリリーが理想的な黒鳥になるだろうとニナに告げる。あせったニナは行動に出る。今では引退を余儀なくされた元プリマ・バレ リーナ、ベスの化粧部屋から盗んで来たピアスと赤い口紅…。男を誘惑することなんて考えてもいなかったニナがトーマスの部屋を訪れる。
大役をゲットしたニナは不安と、焦りで情緒不安定になって行く。やがて妄想が、妄想を生みニナの中に入り込んだ悪魔が暴走し始める。

バレエ映画かと思わせるほどダンスのシーンがたっぷりあるのも嬉しい展開。まるで悪魔が使わしたようなリリーと、その存在におびえるニナの行動が、全くもって妄想ながら現実のように見える(感じる)描き方が上手いなぁと思った。これもやはりダーレン・アロノフスキーの技であろうか?
ステージでブラック・スワンに成りきったニナの身体に真っ黒な羽が生えて行くさまは、CGとはいえ映像がとてもリアルでBeautiful!!だった。

減量し、トレーニングに、トレーニングを重ねたナタリー・ポートマンのダンスシーンは素晴らしかった。役者根性ここにあり!

有楽町 TOHOシネマズ日劇にて
by margot2005 | 2011-06-15 20:08 | Comments(0)