「愛する人」

「Mother and Child」2009 USA/スペイン
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エリザベスに「夫以外の選択肢/2004」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」のナオミ・ワッツ。
カレンに「アメリカン・ビューティ/1999」「華麗なる恋の舞台で/2004」のアネット・ベニング。
ルーシーに「Mr.&Mrs.スミス/2005」「セントアンナの奇跡/2008」のケリー・ワシントン。
ポールに「ザ・クリーナー 消された殺人/2007」「1408号室/2007」のサミュエル・L・ジャクソン。
パコに「ジェイン・オースティンの読書会/2007」ジミー・スミッツ。
トムに「ハート・ロッカー/20-08」「パッセンジャーズ」のデヴィッド・モース。
シスター・ジョアンナに「アメリア 永遠の翼/2009」のチェリー・ジョーンズ。
ソフィアにエルピディア・カリーロ。
ドクター・ストーンに「ジェイン・オースティンの読書会/2007」のエイミー・ブレネマン。
監督、脚本は「彼女を見ればわかること/1999」「美しい人/2005」「パッセンジャーズ/2008」のロドリゴ・ガルシア。
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14歳で妊娠したカレンは母親により我が子を養子に出されてしまう。毎回娘の誕生日が来る度想いを馳せ、今年で37歳になったことを知る。一方で敏腕弁護士のエリザベスは他人に心を許すことが出来ず会社のボスであるポールとセックスしても深入りするつもりはない。そしてある日、カレンの母親が亡くなり、エリザベスは妊娠していることを知る…

映画の予告は繰り返し観るけれど、この映画の予告はホントに何度も、何度も観た。多分昨年の10月か?11月くらいから予告していたように記憶する。公開日は1月15日で2、3ヶ月予告していたことになるのか?

ナオミ・ワッツはとても可憐な顔立ちの女優だと思う。しかし演じるのは官能的で大胆な役柄が多い。そのアンバランスがより一層sexyさを醸し出しているように思える。それは「ブローン・アパート/2008」のミッシェル・ウイリアムスとも重なる。
シアターはナオミ・ワッツ、ファンのojisamaが多かった気がする。

こちらのナオミ・ワッツの役所は気の毒なくらい不運な女性。ラストもそうだし…まぁロドリゴ・ガルシアが描く世界なのでハッピー・エンディングは期待してなかったけど。
生まれるなり養子に出され、その後引き取られた先からも逃げ出す。ずっと一人で生きて来たエリザベスはとてつもなく強い意志を持った女性に違いない。人を愛することも、愛されることも知らず、人すらも避けて生きて来たエリザベス。男との関係はセックスのみ。
人の良さそうな隣人夫婦。妻が妊娠中にも関わらず夫を誘惑するエリザベス。一方で目の不自由な少女との出会いは大切にする。それは人との結びつきを避ける彼女ならではのふるまいだ。少々歪んだ精神の彼女の行動(心)は誰にも愛されずに育った人間だからかも知れない。

エリザベスの生みの母カレンも人を避けて人生を送って来た。同僚の男性に誘われ出かけたのに憮然とした態度を取る、本当に可愛くない女なのだ。アネット・ベニングはぴったりの適役。しかしそれも悲惨な過去を引きずっているからだろう。14歳で母親となったが無理矢理引き離されてしまった我が子。家で老いた母親の介護をしながら自らも介護士として働く日々。しかし母親が亡くなるその日までカレンとの間の確執は続いた。
結局、母親は娘から生まれたばかりの子供を取り上げて後悔しているという気持ちを明かさないまま死んでしまう。母と仲が良かった家政婦のソフィアから彼女の気持ちを聞かされ、カレンが“母はなぜわたしに言ってくれなかったの?”と嘆くシーンは気の毒過ぎ。
14歳で妊娠してしまった娘。他に方法はなかったのだろうか?わたしだったら孫にあたるその子を自分の子供として育てたと思う。絶対に!この母親は世間体を重んじ、少々冷たい気がするな。

原題の“Mother and Child”は素晴らしいタイトル!エリザベスとカレン、カレンとその母親。そしてルーシーと養子、ルーシーとその母親。もう一カップル、ソフィア母子もいた。これらの“Mother and Child”が織りなす人間ドラマは見応えがあった。でもラスト、泣けるってほどではなかったが、流れるエンディングはなんとも印象的で耳に残る。
TOHOシネマズ・日比谷・シャンテにて
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by margot2005 | 2011-02-17 23:32 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(0)
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