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「人生万歳!」

「Whatever Works」2009 USA/フランス
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ボリスにラリー・デヴィッド。
メロディに「アクロス・ザ・ユニバース/2007」「レスラー/2008」のエヴァン・レイチェル・ウッド。
マリエッタに「あぁ、結婚生活/2007」「ラースと、その彼女/2007」「幸せのレシピ/2007」「エレジー/2008」「それでも恋するバルセロナ/2008」のパトリシア・クラークソン。
ランディに「モンテ・クリスト伯/2002」「トリスタンとイゾルデ/2006」のヘンリー・カヴィル。
ジョンに「スモーキング・ハイ/2008」のエド・ベグリー・Jr.。
監督、脚本に「ウディ・アレンの夢と犯罪/2007」のウディ・アレン。
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かつてはノーベル賞候補にまでなった経歴を持つ物理学者ボリスも今では落ちぶれ果て、安アパートに寂しい一人暮らし。ある日、彼のアパートに田舎から家出して来たメロディが転がり込んで来る...

ウディ・アレンが「メリンダとメリンダ/2004」以来ニューヨークを舞台に描いたロマンティック・コメディ…とある。アレンの映画はロマンティックといえるだろうか?かな~り疑問。
変なオヤジと若くてチャーミングな女の子が恋愛に発展するというより、いきなり結婚に発展してしまう物語。
新婚カップルのアパートにいきなりメロディの母親マリエッタがやって来る。“夫が浮気した。わたしは捨てられた”...といいながら...。しかしその後、敬虔なクリスチャンであり、夫一筋の地味な主婦マリエッタが、浮気して裏切った夫を捨て恋人(相手は二人)とのめくるめく愛欲の日々を送りながら、プロのカメラマンとして自立する。
続いてメロディの元へやって来た父親のジョン。妻にヨリを戻して欲しいと懇願するが、既に妻は他の男たちとカメラに夢中。ほどなくして彼も、あろうことか?カミングアウトしてしまう。
一方でボリスと結婚はしたもののLOVEがない彼に欲求不満気味のメロディ。そこへ売れない俳優で、若くてハンサムな青年ランディが現れる。二人の間で揺れ動くメロディの心…なんて、めちゃくちゃな展開で多いに笑わせてくれる。

皮肉と、ブラック・ユーモアな台詞で構成されているアレン映画は大好き。過去にたくさんのアレン映画を観て来たが、どれも以外にオシャレなのだ。
この作品は70年代に脚本が書かれたもののオクラ入りになっていたそう。70年後半の「アニー・ホール/1977」「インテリア/1978」「マンハッタン/1979」のヒロイン、ダイアン・キートンのファッションが、田舎から出て来たマリエッタのファッションとかぶり懐かしい。

主人公を演じるラリー・デヴィッド。どこかで見た顔?かとは思うのだが、コメディアンの彼の映画は初めて観た。エド・ベグリー・Jr.もよく見る顔ながら、彼、シアターでは初めて。
「アクロス・ザ・ユニバース」で美声を披露したエヴァン・レイチェル・ウッドがスゴくチャーミング。
恵比寿ガーデン・シネマにて(1/29にて閉館)
Commented by デイヴィッド・ギルモア at 2011-05-17 01:19 x
こんばんは、いつもお世話になります。
そうですね、この映画は、また例によって「アレン節」炸裂、といった感じの作品でした。それと、確かに「アニー・ホール」では、ダイアン・キートンのファッションって、お洒落でしたよね。
Commented by margot2005 at 2011-05-19 19:35
デイヴィッド・ギルモアさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

さてアレン映画はどれもこれも軽妙な台詞でなりたってますよね。こちらもボリスの凄まじいアレン節を楽しませていただきました。

ダイアン・キートンのファッションは我が身のお手本です。
by margot2005 | 2011-02-03 22:49 | Comments(2)