「終着駅 トルストイ最後の旅」

「The Last Station」2009 ドイツ/ロシア/UK
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ソフィヤ・トルストイに「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~/2005」「クィーン/2006」「消されたヘッドライン/2009」のヘレン・ミレン。
レフ・トルストイに「Dr.パルナサスの鏡/2009」のクリストファー・プラマー。
ワレンチンに「つぐない/2007」「ジェイン・オースティン 秘められた恋/2007」「ウォンテッド/2008」のジェームズ・マカヴォイ。
チェルトコフに「幻影師アイゼンハイム/2006」「私がクマにキレた理由(わけ)/2007」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009」のポール・ジアマッティ。
サーシャ・トルストイに「マグダレンの祈り/2002」のアンヌ・マリー・ダフ。
マーシャに「ダニー・ザ・ドッグ/2005」のケリー・コンドン。
監督、脚本に「素晴らしき日/1996」「真夏の夜の夢/1999」「卒業の朝/2002」のマイケル・ホフマン。
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ロシアの文豪レフ・トルストイの妻ソフィヤは50年もの長い日々献身的に夫を支えて来た。しかしトルストイの弟子チェルトコフが新しい遺書に署名するよう説得中と知った彼女は心穏やかでない。ソフィヤとチェルトコフは誰もが知る犬猿の中。一方でトルストイを崇拝する青年ワレンチンが助手としてやって来る…

世界三大悪妻の一人..ちなみに一番はソクラテスの妻で、二番目はモーツアルトの妻。ソフィヤの代わりにナポレオン一世の妻ジョセフィーヌとも言われているそう。
ソクラテスの妻については全く知識がないが、他の女性たちは知っているので全くもって納得できる。
トルストイの書いた“戦争と平和”&“アンナ・カレーニナ”はもちろん読んでいる。相当前に読んだものでストーリーはおぼろげだが、映画の中で激怒したソフィヤが“アンナ・カレーニナのように列車に轢かれて死んでやる!”という台詞にアンナの鉄道自殺を思い出した。
この映画はレフ・トルストイの晩年を描いている。彼は伯爵家の生まれで、若い頃に相続した広大な土地ヤースナヤ・ポリャーナでソフィヤと50年にも及ぶ結婚生活を送ったという。その白樺林が素晴らしく美しいヤースナヤ・ポリャーナでロケーションされている。

ソフィヤを演じたヘレン・ミレンは“強い女”が実に似合う。エリザベス一世と二世役や「消されたヘッドライン」での鬼編集長。かつての彼女の役柄はそうではなかったと記憶するが、昨今のヘレンが演じる女性は“強い女”ばかり。今回のソフィヤはその最たるもので迫力あり。
トルストイ役のクリストファー・プラマーは60年代〜現在に至るまで50年間第一線で活躍するスゴい俳優。こんな人他にいないので驚く。レフ・トルストイも似合っていたな。
どこまでも純粋で良い青年…だからこそトルストイ夫妻に信頼されたワレンチンを演じるジェームズ・マカヴォイも適役。
ラスト、トルストイの死が報告された駅舎(アスターポヴァ)の周りに集まった人々...彼の死を悼むロシアの人々の姿にレフ・トルストイの偉大さを改めて知った。
TOHOシネマズ日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2010-09-22 00:43 | ドイツ | Trackback(11) | Comments(0)
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