「ザ・ロード」

「The Road」2009 USA
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男に「アラトリステ/2006」のヴィゴ・モーテンセン。
息子にコディ・スミット・マクフィー。
老人に「サンキュー・スモーキング/2006」「アンダーカヴァー/2007」「ラッキー・ユー/2007」「クレージー・ハート/2009」のロバート・デュヴァル。
男の妻に「告発のとき/2007」「あの日、欲望の大地で/2008」のシャーリーズ・セロン。
ラスト、男の息子が出会う“善い人”に「ハート・ロッカー/2008」のガイ・ピアースが扮している。
監督にジョン・ヒルコート。
原作小説”ザ・ロード”は「すべての美しい馬/2000」「ノーカントリー/2007」のコーマック・マッカーシー。

現代アメリカを代表する作家コーマック・マッカーシーのピュリツァー賞受賞作の映画化作品。これは本で読めば素晴らしいのではないかと思える。しかしながら映画はダメだった。途中でシアターを出ようかと思ったくらい…。
天地異変なのか?核戦争なのか?原因はいっさい明かされないでストーリーは進んで行く。空はどこまでも暗く灰色で、破壊された家々に餓死した人々の死体が転がり、家の中にはいっさい食べ物はない。そして人食いギャングが銃を携えてあたりを伺っている。
人間食べる物が無くなったら、人間を食べるしか方法がない。物語の中で息子は“僕らはどんなにお腹が空いても人を食べないよね?”と父親に聞く。“もちろん。”と答える父親。しかし彼は自分が死んでしまった後息子が一人で生き延びられるかどうか心配している。息子は、息子で父親が死んでしまったらどうしようと不安でいっぱいなのだ。
息子の存在が生きる(希望)糧になり、父親の子供を思う気持ちが感動的に描かれている。ヴィゴ・モーテンセンの鬼気迫る演技は素晴らしい!が映画的にはどうも今一つ。
男の妻に扮するシャーリーズ・セロン。出番は少ないが、この方は存在感のある女優だ。妻は精神的に追いつめられて息子を出産後家を出て自殺してしまう。餓死するか、人食いギャングに食べられるくらいなら死んだ方がましと自殺してしまった妻を救えなかった男がなんとなく情けなく映る。
こちらも何度も、何度も予告を観て気になっていた。とてつもなく暗い映画かと想像していたが、暗いだけじゃなくワケが分からない“人類最後の日”ストーリー。
ただ、海辺で男の息子が“善い人”の家族と出会うエンディングには少々感動。コディ・スミット・マクフィーの熱演が光る。
日比谷 TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2010-07-18 00:13 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(0)
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