「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~」

「Bright Star」 2009 UK/オーストラリア/フランス
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ファニーに「キャンディ/2006」「プロヴァンスの贈りもの/2006」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」のアビー・コーニッシュ。
ジョン・キーツに「パフューム ある人殺しの物語/2006」「アイム・ノット・ゼア/2007」「情愛と友情/2008」のベン・ウィショー。
チャールズ・ブラウンに「幸せのポートレート/2005」「ラースと、その彼女/2007」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」のポール・シュナイダー。
ファニーの母ブローン夫人に「シャロウ・グレイブ/1995」「クロコダイルの涙/1998」のケリー・フォックス。
ファニーの弟サミュエルに「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」のトーマス・サングスター。
監督、脚本は「ピアノ・レッスン/1993」「イン・ザ・カット/2003」のジェーン・カンピオン。
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1818年、ロンドン郊外ハムステッド。ジョン・キーツは詩人としての才能を開花し始めたが、貧しさからは逃れられず、親友であり、編集者でもあるチャールズ・ブラウンの家に身を寄せることになる。そしてブラウンの隣人ブローン家の長女ファニーと出会う。やがてキーツは結核で弟を亡くした上、作品は評論家から酷評される始末。傷ついた彼を優しく包み込んだのは隣人の美しい娘ファニーだった…

ジョン・キーツは死後、英国ではシェイクスピアと比較されるくらい称えられたという。キーツの名前は知っているが、彼の詩は読んだことがない。

“僕らが夏の三日間を生きる蝶であったなら
平凡な50年を生きるより
深い歓びの日々になる”
平凡な50年より深い歓びの三日間が良いなんて、やはり凡人では愛を語る詩人には決してなれない。

ファニーがベッドルームに放った蝶の姿を思い出す。
もう一つ極めて印象的なシーンがある。隣人同士のキーツとファニー。互いのの家の間には白い壁が存在する。ファニーは自分のベッドをその壁にくっ付ける。そして壁に耳をあて隣の音を聞く。ファニーの壁の向こう側の壁にはやはり彼女の存在を感じているキーツがいる。
時代が時代ゆえスゴくまどろっこしい二人の恋だが、だからこそあのようなラブレター(詩)が何度も、何度も書かれることになった次第。
ファニーはキーツの死後も彼からの手紙はもちろん、短い文章のカードまで保存していたという。恋人(婚約者)キーツの才能を信じていたのだろうな。
繊細なタッチで心情が描かれるジェーン・カンピオンのヒロイン像にはいつも心引き込まれる。
観るまえ、アビー・コーニッシュがヒロインって??と思っていたが、いやいやとても良かった。彼女は毎回ごく自然に作品に溶け込んで行くように見え、どの役柄もキマっている。作品を観ているとかなり違ったジャンルにも関わらず、どの作品にもすんなりと溶け込んでいる素晴らしい女優。
ベン・ウィショーは苦手な俳優だが、こちらでは以外に良かったな。
銀座テアトル・シネマにて
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by margot2005 | 2010-06-28 21:10 | UK | Trackback(5) | Comments(0)
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