イタリア映画祭2010...「頭を上げて」

「Alza la testa」 ...aka「Keep Your Head Up」2009 イタリア
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メロにセルジョ・カステッリット。
ロレンツォにガブリエーレ・カンパネッリ。
ソニアにアニタ・クラヴォス。
デニーザにピア・ランチョッティ。
アナにラウラ・イリエ。
監督、原案、脚本に「潮風に吹かれて/2006」のアレッサンドロ・アンジェリーニ。
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造船所の技師メロにはアルバニア人との間に生まれた一人息子ロレンツォがいる。男手一つで育てた息子を、自身がなし得なかったボクシングのチャンピオンにするのが彼の夢。息子を捨てて出て行った妻デニーザを許せないメロは、ロレンツォを祖国に連れて行きたいと願う彼女に耳を貸さない。そんな折、有力ジムのトレーナーがロレンツォに目を付け、練習に励んだ末試合に出場する。リンクにはロレンツォを応援する少女がいた。彼女はルーマニア人で、二人は急速に恋に落ちる。しかし二人の恋を許すことが出来ないメロは口論の末息子を殴ってしまう。降りしきる雨の中バイク事故で病院に運ばれたロレンツォは脳死状態に陥っていた...

主演のセルジョ・カステッリットはペネロペ・クルスの「赤いアモーレ/2004」では監督、脚本、出演。そして、イザベル・アジャーニの「可愛いだけじゃダメかしら/1993」 ドイツ映画「マーサの幸せレシピ/2001」や「パリ、ジュテーム/2006」、「ナルニア物語/第2章:カスピアン王子の角笛/2008」etc.に出演する国際俳優。
エゴイスティックで偏見者の父親を演じた彼は2009年度のローマ国際映画祭最優秀男優賞を受賞している。

テーマは親子の葛藤と脳死で、とても残酷なストーリー。
息子の心臓の移植相手を捜す旅に出るメロ。やがて彼は相手を見つけ出す。しかし、亡くなった最愛の息子ロレンツォの心臓の新しい持ち主がゲイだったことに戸惑いを隠せない。
昨今のイタリアは、他のヨーロッパ諸国と同じく不法移民が多い。アルバニア人の妻との生活が破綻したことを息子に指摘され怒り狂うメロ。ロレンツォの初恋の少女アナはルーマニアからの移民。強引にもアナに会いに行ったメロは”イタリア語は話せるのか?”と軽蔑の言葉を放つ。
しかしラストでは、頑固者の彼もアジアからの不法移民女性を必死で助けることになる。その姿は美しく映りとても感動的。
息子を守ろうとした父親、それが仇となった哀しい物語。胸に迫る素晴らしい作品だった。
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by margot2005 | 2010-05-11 22:08 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)
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