「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」

「Io,Don Giovanni」2009 イタリア/スペイン
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ロレンツォ・ダ・ポンテに「輝ける女たち/2006」「ストーン・カウンシル/2006」のロレンツォ・バルドゥッチ。
アマデウス・モーツァルトにリノ・グアンチャーレ。
アンネッタにエミリア・ヴェルジネッリ。
ジャコモ・カサノヴァにトビアス・モレッティ。
ディーヴァ、アドリアーナ・フェラレーゼ(ドンナ・エルヴィラ)にオペラ・シンガーのケテワン・ケモクリーゼ。
アントニオ・サリエリにエンニオ・ファンタスティキーニ。
監督、脚本は「カルメン/1983」「サロメ/2002」「イベリア 魂のフラメンコ/2005」のカルロス・ラウラ。
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18世紀のウイーン。神父となったロレンツォ・ダ・ポンテは放蕩生活に明け暮れるが、後にヴェネチアを追われウイーンに渡る。そこで彼はモーツァルトと運命の出会いをする…
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ヴィヴァルディの“四季”<夏>と共に始まるオープニング。
オペラ“ドン・ジョヴァンニ”は哀しいかな観たことがない。
オペラの台本を書いたポンテが主人公ドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)と重なる。ヨーロッパ諸国で女性たちを次から次へと愛人にした男の物語がスゴく面白そう。機会があれば是非観てみたい!このオペラ!
映画ではドン・ジョヴァンニとロレンツォ・ダ・ポンテをダブらせ、アンネッタへの燃える恋心も同時に描いている。

ユダヤの家系に生まれた少年エマヌエーレは改宗しキリスト教徒となりロレンツォ・ダ・ポンテと名乗るようになる。彼は後に聖職者となるが放蕩を繰り返した罪でヴェネチアを追われてしまう。1781年、新天地を求めウイーンにやって来たポンテは友人カサノヴァの紹介でサリエリを訪ねる。
クラシックにはスーパー級に疎いのでなぜモーツァルトがイタリア語のオペラを作ったのか?不思議だったが謎が解けた。サリエリの紹介でオーストリア皇帝ヨーゼフ二世に引き合わされたポンテはモーツァルトに会い、彼と共に“フィガロの結婚”“ドン・ジョヴァンニ”を作り上げる。
モーツァルトは“ドン・ジョヴァンニ”の初演4年後に35歳で亡くなるが、ポンテは結婚後子供をもうけ、ヨーロッパからアメリカに渡り、ニューヨークにて89歳で亡くなっている。

「アマデウス/1984」を観てモーツァルトのライバルであるサリエリのことを詳しくを知った。そしてポンテがあのカサノヴァの友人だったことをこの映画は知らせてくれる。
“ドン・ジョヴァンニ”の執筆に関してはカサノヴァも協力を惜しまなかったようだ。
オペラを観る機会などないに等しい。シアターの大画面でしばしオペラの世界に浸れ至福の時を味わった。
ヨーロッパ時代物大好き人間にはツボ映画。一つ難点をあげればポンテ役のロレンツォ・バルドゥッチ、彼は美青年だが、好青年に見えてしまって放蕩ものの女たらしには決して見えなかったのが悔やまれる。
ミロス・フォアマンの「アマデウス」がとても、とても見たくなった。
銀座テアトルシネマにて
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by margot2005 | 2010-04-21 00:00 | イタリア | Trackback(4) | Comments(0)
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