「モリエール 恋こそ喜劇」

「Molière」 2007 フランス
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モリエール/ジャン・バティストに「ルパン/2004」 「ロシアン・ドールズ/2005」「PARIS(パリ)/2008」 のロマン・デュリス。
ムッシュ・ジュルダンに「親密すぎるうちあけ話/2004」「PARIS(パリ)」のファブリス・ルキーニ。
マダム・ジュルダン/エルミールに「息子の部屋/2001」「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ/2005」「モンテーニュ通りのカフェ/2006」のラウラ・モランテ。
セリメーヌに「情痴アヴァンチュール/2005」「パリ、ジュテーム/2006」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のリュディヴィーヌ・サニエ。
ドラント伯爵に「ダニエラという女/2005」のエドゥアール・ベール。
監督、脚本にローラン・ティラール。
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1644年、フランス。22歳のモリエールは意気込んで仲間たちと劇団を旗揚げするが、借金がかさみ、返す手だてもなく、やがて債権者に訴えられ投獄されてしまう。そんな折リッチな商人ムッシュ・ジュルダンがモリエールに手を差し伸べる。しかしながら条件があった。それは借金を肩代わりする変わりに美しい公爵夫人セリメーヌの気を引く自作の芝居作りを手伝うと言うものだった。ある日、モリエールは司祭と偽ってジュルダンの屋敷にやって来る...
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久方ぶりで観たフランス・コメディ。「PARIS(パリ)」のロマン・デュリスは素晴らしかったけれど、やはり彼はコメディが似合う。
この映画はモリエールの伝記ではなくあくまでもフィクション。モリエールと言う名前は勿論知っているが、彼が過去に書いたコメディを読んだ事もないし、観た事もない。なものでなんとも分らないが、観ていてロマンとモリエールが重なってしまった。それと、モリエールを知らなくとも映画は楽しめる。

リッチな商人ムッシュ・ジュルダンには聡明で美しい妻がいるにも関わらず、若い公爵夫人セリメーヌを射止めようと躍起になっている。17世紀、アムールの国フランス。国王にだって愛人がいる時代だから、リッチな商人が愛人を欲しがるのも無理はない。そしてそのリッチな男につけ込むドラント伯爵。貧乏貴族とリッチな商人の組み合わせ。彼は人の良い(良過ぎる)ムッシュ・ジュルダンから金を借りまくっているが返そうとは思っていない。言葉巧みに公爵夫人セリメーヌとの仲を取り持つと持ちかけ、ムッシュ・ジュルダンが用意した彼女へのプレゼントのダイヤモンド・リングを自分からの贈り物にしてしまうしたたかな貧乏貴族。あげくはムッシュ・ジュルダンの資産目当てに彼の娘を自分の息子の嫁に迎えようと企む。
一方、モリエールはマダム・ジュルダンに夢中になり恋いこがれる。二人はムッシュ・ジュルダンの目を盗んで日々愛しあう。その間にはムッシュ・ジュルダンの芝居作りを指導し、伯爵の息子と彼の娘の結婚話にも絡んで来たりして...とにかく話の展開が可笑しくて、楽しめること請け合い。
そして結末は...
これらの出来事をモリエールの劇団が演じてみせるエンディングは実に面白かった。
ファブリス・ルキーニとエドゥアール・ベールの掛け合いコメディは楽しめるし、ロマンも実に良かった。イタリア人女優ラウラ・モランテも“マダム”役を好演していたけど、公爵夫人役のリュディヴィーヌ・サニエはちょっと頂けなかった。彼女に古典は似合わないかも?

モリエールは太陽王ルイ14世の時代(1680年)に国立劇団コメディ・フランセーズの初代名誉座長となった偉大な劇作家。
ヴェルサイユ宮殿や、パリ郊外にあるChâteauDeCourances(クウランス城)で撮影された景色が美しい!!ChâteauDeCourancesは16世紀に造られ、綺麗に手入れされたお庭が有名だそうで一度行ってみたい!スポットとなった。
平日最終回のシアター、以外なことにガラガラだった。
渋谷 Bunkamuraル・シネマにて
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by margot2005 | 2010-03-15 23:29 | フランス | Trackback(7) | Comments(8)
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タイトル : モリエール 恋こそ喜劇
2007年 フランス 121分 監督:ローラン・ティラール 出演:ロマン・デュリス ファブリス・ルキーニ リュディヴィーヌ・サニエ ラウラ・モランテ エドゥアール・ベール 「人間嫌い」「タルチュフ」など数々の名作喜劇で知られ、17世紀フランスを代表する劇作家となったモリエール。実はそれらの名作誕生の陰には、若き日の彼が繰り広げた、知られざる恋のアバンチュールがあった!? そんな大胆な仮説を打ち出し、いまなお空白で謎とされる彼の青年期の出来事を想像力豊かにつづった...... more
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モリエール見たいです!!と飛びついたらモリエールの伝記ではないのですね。でもコンセプトが面白そうなので是非探してみてみます。下記の「バッド・ルーテナント」ヘルツォークがリメイクしたんですね、意外な選択。オリジナルがよかっただけにどうなんでしょう・・・。ヘルツォークといえば「ノスフェラトウ」がお勧めです、アジャーニとクラウス・キンスキー主演です。多分マルゴ嬢のテイストに合うとおもいます!
Commented by margot2005 at 2010-03-17 21:15
CCさん、こんばんは!
是非DVDでご覧下さいまし。
2007年作がやっと公開された東京です。2008年のフランス映画祭でも公開されましたが、観に行けなかったもので、今回公開されて良かったです。
「バッド〜」のオリジナル観たいですね。ハーヴェィ・カイテルはさぞかし役にハマっていることでしょう。
リメイク版のニコラス・ケイジもスゴく良かったですね。
さてヘルツォークって俳優でしか知らないのでこの方の監督作品も見てみたいです。
>ヘルツォークといえば「ノスフェラトウ」...
そうなんですか?それは是が非でも見てみたいですわね。
Commented by foggykaoru at 2010-03-29 22:21
3年かかってようやく東京で見られたなんて。
フランスと日本の距離は近くなるどころか遠くなっているのかも。。。
この作品、とっても気に入りました。
モリエールの作品を知らない人が見たらどう思うのかなと思っていたんですが、楽しまれたとうかがって嬉しいです。
TBさせていただきました♪

Commented by margot2005 at 2010-03-30 23:13
kaoruさん、コメントありがとうございます。
最近ヨーロッパ映画の公開が少なくて寂しいですね。これも3年前ですものね。
ホント楽しい映画でした。DVDになったらまた見てみたいですね。
モリエールの戯曲は日本でも上演されてますね?なんか大昔見たかも知れません。
Commented by rose_chocolat at 2010-04-01 21:51 x
こちらも行って来ました。 スルーしなくて本当によかった。
大変楽しめました。
日常の喜劇がそのままモリエールのライフワークに生かされてくるので、回り道をした甲斐があったというものです。
どの役者さんも上手でしたね。
Commented by margot2005 at 2010-04-06 00:28
rose_chocolatさん、こちらにもありがとうございます。
映画を観てとてもモリエールの戯曲を読んでみたいと思いました。
モリエール若き日々空白の数年ってことですが、実際もあのようにドラマティックだったのか?謎ですね?
達者な俳優陣はトレヴィアンでした。
Commented by Bianca at 2012-01-17 17:25 x
margotさん、ロマン・デュリス主演なら面白そうですね。「モリエール」はアリアーヌ・ムヌーシュキン監督が83年に作っていますが、誰もそれに触れていないのね。
Commented by margot2005 at 2012-01-23 22:35
Biancaさん、コメントありがとうございます。
さてアリアーヌ・ムヌーシュキン監督って知らないですね。
80年代は子育て真っ最中で映画から遠ざかっていた時代です。なおさら知らない可能性が高いかと思います。ちょっと調べてみますかね?
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