人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「インビクタス/負けざる者たち」

「Invictus」 2009 USA
「インビクタス/負けざる者たち」_a0051234_22472385.jpg

ネルソン・マンデラに「最高の人生の見つけ方/2007」「ウォンテッド/2008」「ダークナイト/2008」のモーガン・フリーマン。
フランソワ・ピナールに「グッド・シェパード/2006」「ディパーテッド/2006」「ボーン・アルティメイタム/2007」「オーシャンズ13/2007」「インフォーマント!/2007」のマット・デイモン。
監督、製作に「チェンジリング/2008」「グラン・トリノ/2008」のクリント・イーストウッド。
音楽は「グラン・トリノ」のカイル・イーストウッドとマイケル・スティーヴンス。

1990年、ネルソン・マンデラは27年の投獄から釈放される。そして4年後の1994年に南アフリカ初の黒人大統領となる。だが白人と黒人の人種対立は解消されず国家は分裂状態のままだった。そこで彼は国家統合のため翌年1995年に南アフリカで開催されるラグビーW杯が絶好のチャンスだと思い付く。ある日マンデラ大統領はラグビー代表チームのキャプティン、フランソワ・ピエールを官邸に招く...
「インビクタス/負けざる者たち」_a0051234_2247892.jpg

「マンデラの名もなき看守/2007」でネルソン・マンデラ役だったデニス・ヘイスバートよりこちらのモーガン・フリーマンがマンデラ役にぴたりとハマった気がする。
マンデラ大統領を描くことを熱望したフリーマンがイーストウッドに監督を依頼し映画化された素晴らしい作品。
「マンデラの名もなき看守」を観てマンデラ大統領の過酷な過去は知っていた。
アパルトヘイト政策により長い間刑務所に収監されていたにも関わらず、大統領となった彼は白人たちにとても寛容な精神で接する。白人と黒人がいがみ合っていては国は治められない。マンデラは大統領就任後、デクラーク元大統領時代の白人スタッフたちに“共に力を合わせて国を治めて行きたい。”と訓示する。やがて大統領のボディガードにも白人が加わり、黒人たちは嫌悪感をあらわにするが、W杯に優勝し、スタジアムを後にする大統領を乗せた車には白人と黒人のボディガードが仲良く座っていた。あれは大統領の側近たちにも寛容の精神が芽生えた素敵なシーンだった。
ラグビーのW杯があることは知っていたが多分見たことがないと思う。なので1994年に南アフリカで開催されたW杯で、南アフリカが優勝したことは知らなかった。日本が惨敗したってことも...。

実話がベースの映画ゆえ、W杯出場者選手本人の映像がエンディングに映される。優勝カップを掲げる本物のフランソワ・ピナールと、マット演じるフランソワ・ピナールがダブり感動のエンディングとなっている。
クリント・イーストウッドは人を感動させる映画を作るのが非常に上手い!と心から思う。それと映画音楽...「グラン・トリノ」でもそうだったけど、こちらのバックに流れる旋律も美しいものばかりで魅了される。
ワーナーマイカル・シネマズ板橋にて
by margot2005 | 2010-02-20 00:16 | Comments(0)