「人生はシネマティック!」

Their Finest2016 UKスウェーデン

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1940年、第二次世界大戦下のロンドンの街はドイツ軍の空襲が続いている。政府は国民の闘争心を奮起させるためプロパガンダ映画を製作していた。しかし映画界は徴兵により人手が足りない。そんな折、コピーライターの秘書をしていたカトリンが新作映画の脚本家に大抜擢される...


カトリン・コール「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」ジェマ・アータートン。

トム・バックリーに「世界一キライなあなたに/2016」サム・クラフリン。

アンブローズ・ヒリアードに「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」ビル・ナイ。

フィル・ムーアに「砂漠でサーモン・フィッシング/2011」レイチェル・スターリング。

エリス・コールに「リスボンに誘われて/2013」ジャック・ヒューストン。

ソフィー・スミスに「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」ヘレン・マックロリー。

サミー・スミスに「僕と世界の方程式/2014」エディ・マーサン。

カール・ランドベックに「女神の見えざる手/2016」ジェイク・レイシー。

レイモンド・パーフィットに「フランス組曲/2014」ポール・リッター。

陸軍長官に「アサシン クリード/2016」ジェレミー・アイアンズ。

ロジャー・スウェインに「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命/2016」リチャード・E・グラント。

監督は「17歳の肖像/2009」「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」ロネ・シェルフィグ。


コピーライターの秘書カトリンを採用したのは情報省映画局の特別顧問トム・バックリーで、カトリンのアイデアで採用された映画の題材は“ダンケルク”。それはダンケルクの撤退作戦でイギリスの兵士を救い出す双子の姉妹の物語。やがて仕事に取りかかったカトリンはバックリーたちと協力し合って脚本を書き上げていく。しかしわがままなベテラン俳優アンブローズ・ヒリアードの存在や、無理な要求を急き立てる政府からのプレッシャーに悩ませられる日々。


ラスト近くはちょっと悲しいがカトリンの輝かしい未来が見えそうなエンディングはとても良かった。


最初ヒゲをはやして眼鏡をかけたトムを演じるサム・クラフリンが彼と一致せず困った。サム・クラフリンはお気に入りUK俳優の一人。そして相変わらずビル・ナイが良い味出してナイス!ワンシーンにしか登場しない陸軍長官役のジェレミー・アイアンズは貫禄たっぷりで、この方ホント存在感のある俳優。

カトリンのパートナー、エリス役のジャック・ヒューストンや、アンブローズ・ヒリアードのエージェント役のエディ・マーサンなど個性派俳優も出演していて地味なドラマを盛り上げている。


映画を見てクリストファー・ノーランの「ダンケルク/2017」を思い出したのは言うまでもない。

映画はウーエルズでロケされた模様。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2017-11-30 20:56 | UK | Trackback | Comments(4)

「ノクターナル・アニマルズ」

「Nocturnal Animals」2016 USA

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アート・ディーラーとして成功を収めながらも夫との結婚生活は冷え切り、満たされない日々を送るスーザン。ある日そんな彼女のもとに、20年前に離婚した元夫エドワードから彼の著作『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。”


スーザン・モローに「メッセージ/2016」エイミー・アダムス。

トニー・ヘイスティングス/エドワード・シェフィールドに「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/2015」ジェイク・ギレンホール。

ボビー・アンディーズに「ラビング 愛という名前のふたり/2016」マイケル・シャノン。

レイ・マーカスに「アンナ・カレーニナ/2012」アーロン・テイラー=ジョンソン。

ローラ・ヘイスティングスに「お買いもの中毒な私!/2009」アイラ・フィッシャー。

インディア・ヘイスティングスに「高慢と偏見とゾンビ/2016」のエリー・バンバー。

ルーに「ストーンウォール/2015」「ネオン・デーモン/2016」のカール・グルスマン。

ハットン・モローに「フリー・ファイアー/2016」アーミー・ハマー。

アン・サットンに「ハドソン川の奇跡/2016」ローラ・リニー。

アレシアに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014」アンドレア・ライズブロー。

カルロスに「パッセンジャー/2016」マイケル・シーン。

監督、脚本、製作は「シングルマン/2009」トム・フォード。


「シングルマン」に続くトム・フォード作品。予告編はシアターで何度か見たが、ストーリーがどのような展開になるのかは全く予測できなかった。公開が始まって気になったのは上映館が少ないこと。都内では現在日比谷・シャンテとシネマート新宿のみ。トム・フォード映画が万人受けするとは思えないが、ヒロインは万人受けしそうなエイミー・アダムス。しかし相手役はジェイク・ギレンホールで、一癖も二癖もあるマイケル・シャノンも出演している。で、やはりであった。本作は今年鑑賞した映画の中で一番後味の悪いドラマかも知れない。

原作はオースティン・ライトのミステリー小説“ノクターナル・アニマルズ“。“夜の獣たち”と言う名のドラマはとても怪しかった。


予想通りのエンディング。スーザンが待つレストランにエドワードはなぜ現れなかったのだろう?と考えた。

映画を見た後公式サイを覗いたら...

”20年前に別れた夫から送られてきた小説。それは愛なのか。復讐なのか。”とあった。


別れた夫エドワードから送られてきた小説を読み、小説のトニーとエドワードがスーザンの中でダブる。スーザンとエドワードの過去も取り入れながら進むストーリーは極めて斬新。

ある時、エドワードの子供を中絶し、泣き崩れるスーザンを慰めるハットン。しかしエドワードの小説に登場するトニーの娘と、スーザンが電話で話す娘が同一人物だったのは?と謎が残る。


美を愛でるデザイナー、トム・フォード作品だけあってスーザンが纏うファッションが素晴らしく美しい!完璧にメイクアップしたエイミー・アダムスもとても綺麗。彼女が暮らす屋敷もスーパー・ゴージャスだし、出演人もゴージャス!ローラ・リニー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーンに至ってはワンシーンしか出演していない。そしてアーロン・テイラー=ジョンソンはワルが似合う!似合う!

オープニングのグロテスクなアートはトム・フォード好み??


TOHOシネマズ・シャンテにて



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# by margot2005 | 2017-11-19 20:08 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「女神の見えざる手」

Miss Sloane2016 フランス/USA

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アメリカ合衆国、ワシントン。エリザベス・スローンは大手ロビー会社コール=クラヴィッツ&Wで働く超やり手の剛腕ロビイストで、目的のためなら手段も厭わない強者。ある日、銃擁護派団体から“君の力で女性を銃賛成派に変えろ”と頼まれるが、それを一笑に付してしまう。やがてエリザベスの態度に怒りを爆発させた上司は彼女に即刻首を言い渡す。一方で小さな新興ロビー会社のCEO、シュミットがエリザベスに目を付け接近して来る…

エリザベス・スローンに「スノーホワイト/氷の王国/2016」ジェシカ・チャスティン。

ロドルフォ・シュミットに「キングスマン/2014」マーク・ストロング。

エズメ・マヌチャリアンに「砂上の法廷/2016」「美女と野獣/2017」ググ・ンバータ=ロー。

ジェーン・モロイに「ローマでアモーレ/2012」アリソン・ピル。

パット・コナーズに「メッセージ/2016」マイケル・スタールバーグ。

フォードに「キャロル/2015」「ワタシが私を見つけるまで/2016」のジェイク・レイシー。

ジョージ・デュポンに「華麗なるギャツビー/1974」のサム・ウォーターストン。

スパーリング上院議員に「ドリームガールズ/2006」「人生は小説よりも奇なり/2014」のジョン・リスゴー。

監督は「恋におちたシェイクスピア/1998」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」ジョン・マッデン。


ドラマはエリザベス・スローンが上院議員の聴聞会に召還される所から始まる。大手ロビー会社にいた時手がけた仕事に不正があったと見なされ、その真意が問われていた。そして物語は3ヶ月前に戻る。


エリザベスには家族も友人もいない。食事はいつも同じ中華屋で食べ(食べる時間短縮のため錠剤ですませても良い...なんて言っていたけど、ビールがぶ飲みしていた感じ)、性的欲求はホテルに出向きエスコートサービスですませる。

眠ることもカットして仕事一筋に生きるなんて、なんと言う味気ない生活なのだろう!と唖然となる。まぁドラマはフィクションだから、このような生活をしていたらきっと頭が変になるに違いない。


何処かにジェシカ・チャスティン怪演…なんて記事もあったけど、この俳優すっごい迫力ある!

常にドレスアップして、真っ赤なルージュにピンヒールが決まっているエリザベスのファッションが眩しいほど素敵だ。

エスコートサービスのフォードが善い人でほっとした。


公開されて4週目に見たが上映館はかなり混んでいて、本作巷で評判になってるのかと思った。132分と長いながらも、立て続けに盛り上がりを見せるドラマはとても見応えがあった。それにしてもあの膨大な台詞を喋るジェシカ・チャスティンは尊敬に値する。

原タイトルは「ミス・スローン」なのに邦題は実に凝っている。


TOHOシネマズ・シャンテにて


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# by margot2005 | 2017-11-14 21:24 | フランス | Trackback(2) | Comments(4)

「はじまりの街」

La vita possibile2016 イタリア/フランス

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アンナに「私と彼女/2015」マルゲリータ・ブイ。

カルラに「あなたたちのために/2015」ヴァレリア・ゴリノ。

ヴァレリオにアンドレア・ピットリーノ。

ラリッサにカテリーナ・シュルハ。

マチューに「情痴アヴァンチュール/2005」「スウィッチ/2011」ブリュノ・トデスキーニ。

監督、脚本は「われらの子供たち/2014」イヴァーノ・デ・マッテオ。


ローマで一人息子ヴァレリオと暮らすアンナは夫の暴力に耐えきれず家を飛び出す。そして親友のカルラを頼りトリノに向かうのだった…


カルラはシングルの売れない女優で、叔母が残した小さな家に住んでいる。アンナとヴァレリオは暖かく迎えてくれたカルラの家にしばし居候することになる。やがてアンナは仕事を探し始めるが、ヴァレリオは知らない土地で孤独に苛まれて行く。ローマには友人がいたが、トリノにはいない。“自分の部屋もないなんて耐えられない!”と怒りを爆発させるヴァレリオが可哀想でならなかった。彼は思春期真っただ中。この頃の男の子ってかなり難しい時期。その時期に父親が母親に暴力を振るう所を目の当たりにした上、知らない土地に連れて来られたのだから精神的にとても辛かったに違いない。


ドラマはアンナの息子ヴァレリオを中心に描かれ、彼が偶然出会った娼婦ラリッサに恋をしたり、カルラのアパートの下の階に店を構えるマチューとの交流を挟みながら進んで行く。

原題は“人生は可能”という意味。邦題の「はじまりの街」もラストの展開にマッチしていて素敵だ。


舞台となったトリノの街が美しい。イタリアってどこの街も絵になる様子。

ラリッサを演じるカテリーナ・シュルハはベラルーシ生まれのチャーミングな女性。

テーマ曲となるシャーリー・バッシーの名曲"This Is My Life"がヒロインにぴったり。


少々期待して見に行ったけど...残念ながらそれほどでもなかったかな?と思ったけど、ヴァレリオ役のアンドレア・ピットリーノの青い瞳が吸い込まれそうに美しいし、ハンサム・ボーイの彼が頑張っているので許してしまった。

上映館の岩波ホールは中高年が多いシアターで、本作を見た時もそうだった。

何はともあれシアターは思ったより入っていて、いつものことながらイタリア映画をもっと公開して欲しいなと切に願った。


岩波ホールにて



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# by margot2005 | 2017-11-13 20:43 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「婚約者の友人」

Frantz」2016 フランス/ドイツ

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第一次世界大戦(1914年~1918年)が終結したドイツのとある街。ある日、戦争で婚約者フランツを亡くしたアンナは墓の前で花を手向け泣いている男性を目の当たりにする。その後アドリアンと名のる男性がフランツの家族を訪ねて来る。アンナは墓地にいた人だと認め驚きを隠せない。最初フランツの父親ハンスはフランス人のアドリアンを拒否するが、彼の妻のマグダはフランツと友人だったと話すアドリアンに好意を抱き始める...


アドリアンに「キリマンジャロの雪/2011」「イヴ・サンローラン/2015」パーフェクトマン 完全犯罪/2015」ピエール・ニネ。

アンナに「ルートヴィヒ/2012」パウラ・ベーア。

ハンスに「クリムト/2006」のエルンスト・シュトッツナー。

マグダにマリー・グルーバー。

クロイツに「顔のないヒトラーたち/2014」「ヒトラー暗殺、13分の誤算/2015」ヨハン・フォン・ビューロー。

フランツにアントン・フォン・ルケ。

アドリアンの母に「三重スパイ/2003」シリエル・クレール。

ファニーに「夏時間の庭/2008」「あの夏の子供たち/2009」「ショコラ~君がいて、僕がいる~/2015」アリス・ドゥ・ランクザン。

監督、脚本は「彼は秘密の女ともだち/2014」フランソワ・オゾン。


原タイトルは「フランツ」。

映画はモノクロ。でも時々カラーになる。それはフランツが登場する時と、アドリアンがフランツを思う時の様に映る。どのような展開になるのか?全く予測のつかないドラマだった。

アドリアンはいつまでも偽り続けることが出来ずに思い悩み、アンナにだけ真相を打ち明ける。そう彼はフランツの家族に嘘を語っていたのだ。


ロケされたドイツの街(旧市街)の石畳が美しい。ドラマにはパリのルーヴル美術館も登場する。そこに飾られたマネの自殺という絵画。この絵画は初めて見た。ちょっと調べてみたらスイスのチューリッヒにある印象派の美術館ビュールレ・コレクションにあるそう。ドラマの背景となる時代にはルーヴル美術館に飾られていたことを知った。そしてこの時代オルセー(1986年開館)はまだ存在していなくて、今現在オルセーに飾られているマネの草上の昼食はルーヴルに展示されていた様子。その絵画がドラマの中に自殺と一緒に映るがひょっとしてフェイク?

ラスト、マネの自殺が大きな役割を果たしている。


オゾン映画は色々と見ているが、サスペンス仕立てもないし、ウイットに富んだ会話が交わされるわけでもなしで、純粋の悲恋映画のノリ...全くオゾンらしくないなぁと感じた。


アドリアンを演じるピエール・ニネは「イヴ・サンローラン」でとても本人に似せて演技していて感心した。彼は顔が暗いのか?悲しい表情がとても似合う俳優。本作の彼も常に暗い表情を見せている。

wowowで見た「パーフェクトマン 完全犯罪2011」の彼も悲しい表情満載だった。それはちょっと気になる映画だったのでレビューを書きたいと思っている。


シネスイッチ銀座



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# by margot2005 | 2017-11-07 21:54 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ドリーム」

Hidden Figures2016 USA

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1961年、ヴァージニア州ハンプトン。NASAのラングレー研究所ではソ連と熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。ロケットを打ち上げる際には入念なる計算が必要となる。そんな折、少女の頃から数学の天才だったキャサリン・G・ジョンソンが宇宙特別研究本部のメンバーに採用される

キャサリン・G・ジョンソンに 善き人に悪魔は訪れる/2014のタラジ・P・ヘンソン。

ドロシー・ヴォーンに「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011 「フルートベール駅で/2013」「パパが遺した物語/2015」のオクタヴィア・スペンサー。

メアリー・ジャクソンに 「ムーンライト/2016」ジャネール・モネイ。

アル・ハリソンに「カンパニー・メン/2010」「マン・オブ・スティール/2013」ケヴィン・コスナー。

ヴィヴィアン・ミッチェルに「マリー・アントワネット/2006」「メランコリア/2011」「オン・ザ・ロード/2012」「ギリシャに消えた嘘/2014」キルステン・ダンスト。

ポール・スタフォードにジム・パーソンズ。

ジム・ジョソンに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」 「ムーンライト/2016」マハーシャラ・アリ。

監督、脚本、製作は「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」セオドア・メルフィ。


人種差別が色濃い1960年代に奮闘した女性たちが素晴らしい!見終わって感動を覚えた。

IBMのコンピューターに人間(キャサリン)が勝つ!件はスゴかった!あの頃のコンピューターってまだまだ役立たずだった様子。

キャサリンの頭脳に唖然とするポールが可笑しい。

そして女性たちの60年代のファッションがとっても素敵だった。


本作は3人の黒人女性が主人公。3人の女性の存在感は圧倒的!しかしながら脇を固めるケヴィン・コスナーとキルステン・ダンストがスゴく良かった。

キャサリンのために必死でトイレの看板をたたき割るケヴィン最高!


かつてケヴィン・コスナーのファンだった。主演&監督の「ダンス・ウィズ・ウルブズ/1990」はケヴィンの傑作。その後「ウォーターワールド/1995」でこけてしまったけど、「メッセージ・イン・ア・ボトル/1999」辺りで復活。今は亡きポール・ニューマンと親子役で競演したこの映画はケヴィン映画の中で一番好きかも知れない。そういえば本作の背景はケネディ大統領の時代。ダラスで暗殺された現代史ミステリー「JFK1991」の主演もケヴィンで、刺激的で見応えのある映画だった。ケヴィンも60歳を過ぎて味な俳優になっている。

そしてもう一人のキルステン・ダンスト。ちょっとイヤミなミセス・ミッチェルを演じたキルステンも良かった。


10月の始めに鑑賞。まだ上映が終了していないのでレビューを書くことにした。

昨日、鑑賞したTOHOシネマズ・シャンテのスケジュール情報を調べてみたらなんと満席!今日もちょっと見てみたら満席状態。あのシアターはGWは常に満席だけど、今回3連休ってこともあるので混んでいるのかも知れない。目と鼻の先のホテルにトランプ大統領の娘が泊まっていたから周辺の警備がスゴい!のじゃないか?と思ったけど一昨日出かけた池袋と新宿のJR他乗り場周辺にも警察官が多数いた。明日からはトランプ本人が来るから警備はいっそう激しくなるので都心のシアターは避けた方が良さそう。


話はそれたが、全米、カナダでは今年の1月に公開され大ヒットしたらしい。昨年以来wowowのハリウッド映画案内番組で何度も紹介されていてちょっと気になる映画だったけど期待以上に素晴らしいドラマだった。


TOHOシネマズ・シャンテにて


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# by margot2005 | 2017-11-04 20:06 | USA | Trackback(4) | Comments(6)

「愛を綴る女」

Mal de piers…akaFrom the Land of the Moon

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1950年代の南フランス、プロヴァンス。両親、妹と暮すガブリエルは美しい娘で情熱的な愛を求めている。ある時、地元の教師に恋心を抱き告白するが悲恋に終わってしまう。精神が不安定なガブリエルの行動は異常で、心配した母親は彼女をリヨンの病院へ入れようと考える。しかしガブリエルはこれを拒否。そこで母親は病院へ入るか?結婚するか?の選択肢をガブリエルに宣告する...


ガブリエルに「アサシン クリード/2016」マリオン・コティヤール。

アンドレ・ソヴァージュに「サンローラン/2014」ルイ・ガレル。

ジョゼに「ローマ法王になる日まで/2015」「しあわせな人生の選択/2015」アレックス・ブレンデミュール。

ガブリエルの母親アデルにブリジット・ルアン。

ガブリエルの妹ジャニーヌに「シャトーブリアンからの手紙/2011」ヴィクトワール・デュボワ。

監督、脚本は「ヴァンドーム広場/1998」「Mの物語/2003:出演」「海の上のバルコニー/2010」のニコール・ガルシア。

原作はミレーナ・アグスの「祖母の手帖」。


母親が選び出したガブリエルの結婚相手はスペインから来た季節労働者のジョゼ。ガブリエルにとって不本意な相手だったが受け入れるしかない。ジョゼと結婚したガブリエルはあなたを決して愛さない。と宣言するが、ジョゼも俺も愛していない。と答える。しかし時がたち、意外なことに二人のsexは官能的なものになって行く。やがてガブリエルは妊娠するが結石が原因で流産し、結石治療のためアルプスの療養所に滞在することになる。そこで彼女はインドシナ戦争で負傷した帰還兵アンドレ・ソヴァージュと運命的に出逢うのだった。


アンドレとの出逢いと別れガブリエルの妄想か?と思われるシーンがあり少々戸惑ったが、後に説明が入って、上手く描いたなと感心した。俺も愛していない。と答えたはずのジョゼの愛情を感じる素敵なシーン。

全体的に超暗いドラマながらエンディングは晴れやかで何より。


マリオン・コティヤールの日本公開映画は今年何と4本(2016年製作)!もちろん全てシアターで見ている。40歳を過ぎたマリオンが少女のようなドレスを着て未婚の若い女性を演じているが違和感はない。とても若くて美しくて驚く。そして監督ニコール・ガルシアはマリオンのスケジュールが空くまで5年待ち続けたという。


ロケ地はフランス、ヴァロンソルとリヨン。スイス、グラウビュンデンのダボス、スペインのアンダルシアなどなど素晴らしい景色が楽しめる。

ガブリエルの実家が経営するラヴェンダー畑の舞台となるヴァロンソルは素晴らしく美しい!

グラウビュンデンのダボスはガブリエルの静養先の療養所として使われている。

10年以上前に南フランスのラヴェンダー畑を見に行こうと計画したけど、満開のシーズンに出かけるのが難しくて叶わなかったのを思い出した。


カトリーヌ・ドヌーヴの「ヴァンドーム広場」はシアターで鑑賞。エマニュエル・ベアールの「Mの物語」と、ジャン・デュジャルダンの「海の上のバルコニー」はwowowで鑑賞した。「海の上のバルコニー」は素敵な映画だった。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2017-10-29 22:05 | フランス | Trackback | Comments(0)

「エタニティ 永遠の花たちへ」

「Éternité」…aka「Eternity」2016 フランス/ベルギー

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19世紀末のフランス。広大な敷地に建つ瀟洒な家で両親の深い愛に包まれて育ったヴァランティーヌは17歳になる。誠実な男性ジュールから結婚を申しこまれるが決心がつかない。しかしジュールの純粋さに惹かれた彼女は結婚を決める。やがて6人の子供に恵まれたヴァランティーヌは幸せな人生を送っていたが、生まれて間もない子供が亡くなった後、20年連れ添った夫ジュールが急逝する。幸せ一杯だった彼女はうちひしがれるが、子供たちの中に宿るジュールの存在に癒されて行く...


ヴァランティーヌに「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)/2013」オドレイ・トトゥ。

マチルドに「白い帽子の女/2015」メラニー・ロラン。

ガブリエルに「甘き人生/2016」ベレニス・ベジョ。

マチルドの夫アンリに「午後8時の訪問者/2016」ジェレミー・レニエ。

ガブリエルの夫シャルルにピエール・ドゥラドンシャン。

ガブリエルの母親に「ふたりのベロニカ/1991」「トリコロール/赤の愛/1994」のイレーヌ・ジャコブ。

マチルドの母親にヴァレリー・ストロー。

ヴァランティーヌの夫ジュールに「フレンチ・ラン/2016」アリエ・ワルトアルテ。

監督、脚本は「青いパパイヤの香り/1993」「夏至/2000」「ノルウェイの森/2010」のトラン・アン・ユン。

ナレーションは「青いパパイヤの香り」のトラン・ヌー・イェン・ケー。


映画が始まり現れた瀟洒な館。そこに咲き乱れる美しい草花は正に耽美の世界!時がたち屋敷の庭で戯れる一家。生活の匂いがいっさい感じられないブルジョワ一族の日常はスーパー級にゴージャス!そして19世紀末の女性たちのドレスやインテリアも素晴らしく美しい!


ドラマはヴァランティーヌと、彼女の息子の妻マチルド、そしてマチルドの従姉妹のガブリエルの三人の女性を軸に展開され、生と死が描かれる。


ヴァランティーヌの夫が亡くなった後、第一次世界大戦で双子の長男と次男が亡くなる。その後愛してやまなかった娘エリザベットが病死し、もう一人の娘マルゴはシスターになりヴァランティーヌから去って行く。深い悲しみが続くヴァランティーヌだったが、ある日、成長した息子アンリから幼なじみのマチルドと結婚するという嬉しい知らせが入る。


映画が始まっても台詞は一切ない。エリザベットとマルゴが美しい少女に成長するまで台詞はなし。静かなピアノ曲と共にトラン・ヌー・イェン・ケーのナレーションが流れる。静かなピアノ曲と書いたが、エンドクレジットにドビッシー、バッハ、リストetc.のピアノ曲が羅列されていた。


見終わってフランス映画だなぁとしみじみ感じた。そして全く違ったジャンルのエリック・ロメールが描くローマ時代の純愛物語「我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜/2007」を思い出したのは同じく耽美の世界だから?

大ラスは現代のパリ。ヴァランティーヌの子孫たちが集まったのは、エッフェルとアンバリッドが望めるアレクサンドル3世橋。あの橋はやはり絵になる。

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(上3枚は2013年パリ旅行<プティ・パレ/パリ市立美術館>の際に撮った写真)


トラン・アン・ユンの「夏至」はシアターで鑑賞。「青いパパイヤの香り」はwowowで見た可能性があるが良く覚えていない。「ノルウェイの森」は未見。映画を見終わって「夏至」の監督だなぁと実感!ヴェトナムを舞台にした「夏至」は本作同様映像が素晴らしく美しかったから


こんな優雅な雰囲気のオドレイ・トトゥを見たのは初めてで、おまけにとても美しい。メラニー・ロランもベレニス・ベジョも耽美の世界が似合う。ジェレミー・レニエのこのような役柄も初めて。

「アメリ/2001」のオドレイ・トトゥはしっかりと大人の女性になって素敵だ(現在39歳)。少し前にwowowで放送されていた「テレーズの罪/2011」を見た(フランス映画祭2013で上映)。こちらもレビューを書いてみたいと思う。

そしてイレーヌ・ジャコブが懐かしい。彼女の久々の主演作「エレニの帰郷/2008」は残念なことに見ていない。機会があれば是非見てみたい。


シネスイッチ銀座にて



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# by margot2005 | 2017-10-28 20:45 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ダンケルク」

Dunkirk2017 UK/オランダ/フランス/USA

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1940年、フランス北端の港町ダンケルク。ドイツ軍に追い詰められた英仏連合軍40万の兵士たちは絶体絶命の状況を迎えていた。若き英国兵トミーが街中を必死で逃げ回り、ようやく辿り着いた海岸には、おびただしい数の兵士たちが救助の船を待っていた…”


トミーにフィオン・ホワイトヘッド。

ピーターにトム・グリン=カーニー。

ギブソンにアナイリン・バーナード。

アレックスにハリー・スタイルズ。

コリンズ(パイロット)にジャック・ロウデン。

ファリアー(パイロット)に「レジェンド 狂気の美学/2015」トム・ハーディ。

ミスター・ドーソンに「ブリッジ・オブ・スパイ/2015」マーク・ライランス。

ジョージに「ベルファスト71/2014」バリー・コーガン。

震える英国兵に「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」キリアン・マーフィ。

ボルトン中佐に「ブラナー・シアター・ライブ2016/ロミオとジュリエット」ケネス・ブラナー。

ウィナント大佐に「ジュピター/2015」ジェームズ・ダーシー。

監督、脚本、製作は「メメント/2000「ダークナイト ライジング/2012」「インターステラー2014」のクリストファー・ノーラン。


ドラマはダンケルクの浜辺の兵士、救出に向かう民間船の船長、空から彼らを守るパイロット、ファリアーを主軸に同時進行して行く。


ダンケルクは英国からフランスに行く一番の近道(ドーバー海峡を渡る/今では英仏海底トンネルを通ってロンドンからパリ迄電車で行けるなんて...)カレーの東に位置する。映画は実際にダンケルクの海岸で撮影された。映画の中での海のシーンは90%以上。


第二次世界大戦が舞台でドイツ軍と戦っているのにドイツ兵は一切登場しない。そして残虐なシーンも一切なし。魚雷に撃沈された潜水艦の中に閉じ込められた兵士たちの水攻めは苦しそうだったけど…。

何はともあれ戦闘機のシーンが圧巻!”Star Wars”の世界に迷い込んだような気がした。CGを駆使しないで描いたという飛行機のシーンはスゴい!


ボルトン中佐が救いに来た民間の船に気づき”Home!”と叫ぶシーンは感動を呼ぶ。そして英軍兵たちが海から救い出され家路へと急ぐ。浜に残ったボルトン中佐が”これからフランス兵を救う!”とウィナント大佐に宣言するシーン…あのケネス・ブラナーはかっこ良かったな。

エンディングに時の英国大統領チャーチルは33万人の英国兵を救ったと記されていた。

クリストファー・ノーランの描く戦争映画は通常の戦争映画とは少々趣が違ってとても見応えがあった。


お気に入り俳優トムとキリアンの出演を楽しみにしていた一作。基本的に主人公のいないドラマなので彼らの出番も少ない。

トムはマスクをつけているので殆ど顔が見えない。「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」もそうだったけど、こちらではトムの顔は99%は目のみ。ラスト、乗っていた飛行機を炎上させ、マスクを脱いだトムがクール!

そしてキリアンは謎の英国兵が似合っている。

兵士を救出するミスター・ドーソン役のマーク・ライランスも良かった。

映画の中でコーヒーではなく常に紅茶がでてくるシーンはさすが英国!


1964年製作のフランス映画「ダンケルク」を思いだした。ジャン・ポール・ベルモンド主演で、調べてみたらダンケルクから本国に撤退する英軍に便乗し、フランスの窮状を訴える任務を拝した。と記されている。この映画は相当前にTVで見たような気がするが、映画のタイトルとジャン・ポール・ベルモンド主演しか記憶にない。今一度見てみたい映画となった。


丸の内ピカデリーにて



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# by margot2005 | 2017-09-18 21:35 | UK | Trackback(5) | Comments(4)

「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」

Anthropoid2016 チェコ/UK/フランス

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1941年、ナチス占領下のチェコスロバキア。ある時、イギリス政府とチェコスロバキアの亡命政府が協力して極秘作戦を練り、パラシュートを使って二人の軍人ヨゼフ・ガブチークとヤン・クビシュを現地へ送り込む。二人に与えられた使命はナチスNo.3と言われるラインハルト・ハイドリヒの暗殺だった…


ヨゼフ・ガブチークに「プルートで朝食を/2005」「麦の穂をゆらす風/2006」「フリー・ファイアー/2016」キリアン・マーフィ。

ヤン・クビシュに「マリー・アントワネット/2006」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」「フィフティ・シェイズ・ダーカー/2017」ジェイミー・ドーナン。

マリー・コヴァルニコヴァーに「フレンチ・ラン/2013」「マダム・マロリーと魔法のスパイス/2014」シャルロット・ルボン。

レンカ・ファフコヴァーにアニャ・ガイスレロヴァ。

アドルフ・オパルカに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」ハリー・ロイド。

ヤン・ゼレンカ=ハイスキー「奇蹟がくれた数式/2015」「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」トビー・ジョーンズ。

ミセス・モラヴェツにアレナ・ミフロヴァー。

アタ・モラヴェツに「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」ビル・ミルナー。

監督、脚本。製作、撮影は「ブロークン/2008」ショーン・エリス。


報復を恐れて暗殺に反対する者もいる中ヨゼフとヤンは作戦実行に向かって偵察し情報収集に奔走する。ヨゼフとヤンを匿うレジスタンスのミセス・モラヴェツと、二人をサポートするマリーとレンカの存在を忘れてはならない。

やがて密告者が現れ多数の罪もない市民が殺されてしまう。ハイドリヒの暗殺に関わった人物を躍起になって探しまわるナチス・ドイツの威力が凄まじい。


インハルト・ハイドリヒの暗殺計画を描いた「暁の7人/1975」というアメリカ映画がある。それは見たような気もするし、原作を読んだような気もする。でもインハルト・ハイドリヒのことは全く記憶に残っていない。そして本作を見て“暁の7人”の意味を理解した。

本作を見たのはキリアンとジェイミーが出演していたから…。

映画は16ミリフィルムで撮影された模様。セピアカラーで描かれた1940年代のチェコスロバキアがドラマに重厚さを与えている。そしてキリアンとジェイミーが熱く演じている。

ラストの銃撃戦はスゴい!の一言!ナチスの報復は余りにも恐ろしい。

又一つナチス・ドイツの起こした酷い史実を知った。


昨年の秋にリニューアルした新宿武蔵野館の最近のラインアップは私的に大満足の作品ばかり、以前よりヨーロッパ映画の上映が多いような気がする。最近ここで見る映画はどれもこれも混んでいて、本作は連日満員(お盆休みってこともある?)で驚くばかり。現在都内では新宿のみの上映(8/19から渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映あり)。

アメリカやヨーロッパではヒットした作品ながら、著名俳優が出演しない地味な作品は結局ミニシアターでしか上映されないのが寂しい。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2017-08-17 23:51 | UK | Trackback(1) | Comments(2)